都会の生活に疲れた主人公は、癒しを求めて気分転換で田舎に向かう。気付かぬうちに謎の廃坑に迷い込んだ。そこに待ち受けていたのは、現実から切り離された空間だった。この場所の真相を知…
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#2求めていた場所
連載小説『廃坑』 #2
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3.
すぐに冷静になれた自分が怖かった。
驚いても仕方ない。この人はきっと死んでるんだ。俺がどうこう叫んでも仕方ない。
この人、でも生きてる可能性もあるか。でも人工呼吸とかできないし。
通報するべきか。
…あれ、待てよ、ない。
スマホない。
最悪だ、まって、最悪じゃん。見つけられたとしても、水没してんじゃん。
いや、それよ