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働くことに意味をもとめすぎる違和感

缶コーヒーのBOSS広告を見て考えました。

「どうしてここまで働くことを、生きてく上での大テーマにしちゃったんだろ?」

小さく書かれたボディコピーの一文です。

私はこれに近い疑問をずっと抱えています。
世の中の人の悩みの半分くらいはこれに起因するんじゃないかと思っています。

私は過去に10年ほど求人情報会社で営業の仕事をしていました。
「〇〇ナビ」を売る仕事です。

「〇〇ナビ」には、掲載各社の「仕事のやりがい」が記載されています。
求人広告に登場するようなる人は、ほとんどの場合その会社のエース、つまり会社において少数派の人です。
彼ら彼女らが「仕事をしているとこんな喜びが日々あるんです」と語ります。
ときには笑顔の写真も添えて。

一方で就職する側(特に学生)に、求人情報会社は自己分析方法を指導します。
自己分析ができたら、エントリーシートの書き方です。
学生生活で力を入れたことのエピソードの選び方や書き方を伝えます。

そうして、「なんとなく良さそう」な会社を受けて「なんとなく良さそう」な人を採用します。こんな就職活動が過去何十年にもわたり行われています。

これでうまく就職できれば良いですが、いわゆる7・5・3です。

大学卒は3割、高校卒は5割、中学卒は7割が3年以内に退職します
(退職理由には経営不振や家庭の都合なども含まれる)。

入社1年目で辞める人が一番多く、2年後、3年後と少なくなります。

※詳しくは前記事をご覧ください。

退職の決断には、多くの場合数か月間を要します。そして1年未満に退職している。これほど早期に辞める決断をしているということは、入社直後に「なんか違う」と思ったからでしょう。

働く側としては
思ったよりも業務が難しい、作業時間が長い、休みがとりにくい、人間関係がギスギス、やりがいを感じられない など。

会社側としては
もう少し根性あると思ったんだけど、もう少し愛想いいと思ったんだけど、常識があると思ったんだけど など。

お互いに「なんか違う」と思いはじめ、関係性が悪くなりそこから退職へ向かうのだと思います。



就職と結婚は似ていると言われます。

パーティなどの華やかな場で、普段と違うメイク・洋服でバッチリ着飾った状態で出会い、互いに一目ぼれして、付き合う期間はほぼ無く、即結婚するようなものです。

この状態で結婚しても、破綻する可能性が高いというのは感覚的に分かると思うのですが、就職ではこれをこのままやっていると思うのです。


最近は、徐々に良くない部分・厳しい部分をあえて見せる採用活動始めている会社もあるそうです。
厳しいことには理由があるとしっかり伝えられればとても良いことだと思います。

1か月以上、人事が手を放して現場でインターンをさせてみるなども良いと思います。特に華やかな印象で憧れる学生が多い芸能系や外資コンサルでは実施しているところが多くあります。


また、働くことに意味を求めすぎることには、別の問題もあります。

就活うつ。就職活動中において、内定が取れない、面接が通過しない、面接での心無い発言などがストレス要因となり、メンタルヘルスに不調にきたすことです。

働くことに情熱を持つ人もいれば、そうじゃない人もいる。
スキルを磨いて、業界トップを目指す人もいれば、そうじゃない人もいる。


皆に同じ価値観を求めるのは無理があるし、不健全だし、パワハラの温床にもなると私は思います。


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