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育児休暇中のフォローをどうするか

「マタハラの対策について話してほしい」とある企業さまからご相談を頂きました。

マタハラやパタハラは「分かってはいるけど対応が難しい」との声を聴きます。下記は、当協会で研修をするときに使っているスライドです。

「?」にはいるのはなにか考えてみましょう

上司Aが、部下Eが育児休暇の間は仕事を他の部下に分担すると書いています。

そうなれば、引継ぎをされる側から
「これ以上の業務は無理」
「なんで私が」
「給料同じで、さらに仕事をやれってことですか?」
と声が上がるのは当然であると思います。

抜けた人員を、今いる人たちで何とかしようという発想だと、うまく行きません。

男性育休の【取得促進】が企業に義務化されましたが、体裁だけ取り繕うのではなくそれができる体制を組まなくては、誰かにしわ寄せが行ってしまいます。

対策案としては
・短期間派遣社員の方に協力してもらう
・他部署や他拠点の異動でカバーする(元の部署でくすぶっている人が異動で活躍することも。全体を見て判断)
・無駄な業務を思い切って捨てる
・優先順位が低い業務は育休明けまで停止しておく 
などがあります。

さらに進むと、一部企業ではしっかりお金をかけて対応しています。
例えば育休取得者の業務を引き継ぐ社員に、最高で月10万円を支給する会社があります。

大手損害保険会社では、社員が育休などを取得したときに、代わりの社員を採用する費用を補償する保険を売っています。

考えてみると、育休中は給料も社会保険料も会社の負担はありません。
それを支払わず同じ量の仕事を誰かに振るのは、おかしいと思いませんか。

企業と従業員、労働の対価としてお金を支払うという関係上、誰かの善意に頼り甘えるやり方は成り立ちません。手当を出すやり方はとても理にかなっていると考えます。

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