初めての垢すり


自分を愛するべくソロ活に励む私は先日、人生はじめての垢すり体験をしてきた。

ずーっと気にはなってたけど、そんなにゴシゴシしてほんとにいいのぉ?って気持ちと、よそ様にすっぽんぽんを曝け出すなんて、、っていう恥ずかしさで行けなかった垢すり。
だけどやっぱり気になる!それにとにかくデトックスしたくて、垢すりもできる温泉へ行ってきました。
よくよく考えると1人で温泉も初めてだった。

垢すりは予約制で、私は17:10からだったのでそれまでは岩盤浴と温泉を堪能していた。

まずは岩盤浴でまったりとした時間を過ごし、温泉に入る頃にはもうずっとソワソワしていて、予約の時間をすぎないように時計が見える位置をキープしていた。

垢すり部屋から、今にもピンポンができそうな服を着たオバチャンが出てきて、(17:10からの子はどこだい?)って顔で辺りを見渡している。

(私ダヨ!)

そう思って近づくと、オバチャンはにこにこしながら「ドウゾー!」って案内してくれた。
名乗ってないけどいいのかなぁって一瞬思ったけど、オバチャン堂々としてるし大丈夫なんだろうなって思った。確信があった。
タオルで一応局部を隠していたけど、「タオルアズカルネ〜」と言われやっぱりさらっとすっぽんぽんになった。

なんと言っても初めての垢すり!
どんなものか気になるのでガン見しちゃうぅ!って思ってたけど、まずは仰向けになって目の上にあたたかいタオルを乗せられた。見れなかった。

とにかく感触に神経を研ぎ澄ませて、一体私は何をされているのかを考えた。
「イタカッタラオシエテネ〜」
そう言われながらゴシゴシされる。最初は痛い!とびっくりした。(これって血まみれになってるんじゃないかな)って考えてた。
次第に痛いは痛気持ち良いに変わっていって、慣れたら眠れそうだなって考えはじめたくらいに前面が終わった。

「イッパイトレタヨ!」
目の上のタオルを外される。お腹にはヤモリくらいの大きさの垢が乗っていて、オバチャンが私の手を引っ張って触らせてくれた。
声をあげて驚いた。

後面も終わって、ボディーソープで体を洗って軽くマッサージをしてくれたのだけどそれがすごく気持ちよかった。
ゆっくりと起き上がると、「ネムクナッチャッタ?」とニコニコ満面の笑みのオバチャン。溢れ出る包容力。ありがとうございました。

ツルツルピカピカになった私はちっとも血まみれなんかじゃなくて、けどそのあと入った塩サウナは心なしか染みる気がしたので1分で退出した。

温泉を出てからは、これまた人生初の一人でご飯屋さんでお酒を飲んだ。おいしかった。
今日1日を振り返る。

温泉の説明をしてくれた受付の女性は、私がキョロキョロしているとこっちだよーって心配そうに声をかけてくれた。
垢すりのオバチャンは片言だったけどその一言一言に優しさが溢れていた。

一人で出かけると、その先で出会った人の優しさが偉大に感じる。
素敵な時間を過ごせました。ありがとう。

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