「I did it all」と言える人生を。
36歳になりました。酉年の年女です。
夫とランチして美味しいものを食べ、夜は家族でケーキを食べて幸せな1日でした。せっかくの誕生日に暗い話を書くのもあれですが、節目だからこそ思ったことを書いてみます。
私ね父方の祖父母には会ったことがないんです。
どっちも早くに亡くなっているからです。
祖父は2月16日に45歳で、
祖母は2月9日に34歳で、
父は2人に挟まれるかのように、2月14日に43歳で死にました。
父は7歳くらいまでしか母親を知らないはずだし、父親は19まで生きているけど、再婚して継母がいたようです。
だからお母さんにもお父さんにも、甘えることができずに育ったはずです。
「生きてるうちに叶わなかったけど、あの世できっと親子で仲良くやってるんだよ。」父が死んだ後、母とそんな話をしました。
気にしすぎだとわかっていても、この「父方家系、早死の法則」よくよく考えると結構恐ろしいんです。
父方家系が早死している
↓
私、圧倒的に父親似
↓
・・・だめだめ、考えたらだめー!
この3段論法を繋げたらだめ!
いやー!
ってなんども思ったけど、可能性がないわけじゃないし、怖いものは怖い。
でも不思議と父が死んだ直後は、怖いとか思ってませんでした。
それは私がまだ19で若かったから。あとは独身だったしね。
何より辛いこと、怖いことは一切考えたくありませんでした。
「前しか見たくない。」一見ポジティブだけど、裏を返せば悲しい、怖い感情と向き合わずにずっと蓋をしたんです。
ここから15年、月日が流れます。
昨日の話と重なりますが、趣味でブログを書くようになり、ふと思い立って自分のことを振り返った。
そしたら今まで考えないように目を背けたことを、思い出してしまったんですよ。そう「父方家系、早死の法則」です。
この時私34歳。
昔と違って夫も子どももいる。
今死ぬのは嫌です。
改めて自分の置かれている問題と立場に気づいて、恐ろしくてたまらなくなったんです。
ああ、祖母の年齢はなんとか超えた。
でもこの先わからない。
私、もう長くは生きられないのかもしれない。
自分の家族があるのに、子どもも小さいのに。
先立つ不幸をお許しくださいって。
(ちなみに私は今ものすごい健康なので、これあくまで全部妄想です。)
根拠のない妄想でもやっぱり怖い。そしてそれで泣けるのが私。この頃夜こそこそ1人で泣いていたこともありました。(陰気だ!)
だって日中忙しくしてる時はなんとも思わないけど、夜1人になるといろんなことを考えてしまって怖くなるんですよ。
でもそうしているうちに、だんだんと気がつきました。
私が明日生きてる保証もないけど、それはみんなも同じ。
だれもが明日生きてる保証はない。
だったら後悔するような生き方は絶対にしたくない。
これが生き方を変えたいと思った出発点。
ここからライターになって会社やめて、個人事業主になったわけなんだな。
そして今日36歳になりました。
70まで生きると考えたら、もう半分すぎてます。
34歳からはじめた生き方改革は絶賛進行中です。
今も死ぬことが怖いか?と問うたらもちろん怖い。
家族を残して死ぬとか嫌だもんね。
これに関してはもう運命だから抗いようがないかな。
だけど悔いのない人生にすることは、自分の心がけと行動で変えられます。
やり残したことをたくさん抱えて死ぬのが、私は嫌なんです。
父がそうだったから。
父が死んだのは自分の会社を作った直後だったし、政治方面に興味もあたようで、そういうお付き合いもあったみたい。もっともっとやりたいことがあったはず。
そういう無念を抱えて死ぬのが、私は嫌なんです。
だからこそ「全部やりきった」って言える人生にしたい。
そうそう、「全部やり切った」といえば、この歌が好きです。
OneRepublicの「I Lived」
サビの部分で「I did it all」(全てやり尽くした)って歌詞があるんですよ。
「I did it all」と言える人生。
これが私の究極の目標です。
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浜田 綾(コトバノ):ライター
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