もっと翻訳者に、もっとガイドに。

すみません、今日も子育て話です。

昨日、次男の幼稚園で「親子体操」といって親子で体を動かす参観がありました。この親子体操は年に3回あります。
1学期の時は、超人見知り場所見知り次男は一切参加することなく、ずーっと影でみんなのことを見ていました。

昨日は2回目の親子体操、2回目とはいえ前回からもう数ヶ月期間が空いています。次男からしたら前回のことなんて、もしかしたら記憶にないかもしれません。
案の定今回も最初からほぼ参加せず、しかも耳を手で覆って音を遮断しようとしているポーズを取っていました。こういう姿を見たのは初めてです。


慣れない場所への適応に時間がかかることは知っていました。
慣れない場所に加え、ガヤガヤした場所も苦手なのかもしれません。
園長先生や、担任の先生とも話をしましたが、「こういう子は時々いる」とのこと。
そういう子どもからしたら、ガヤガヤした場所は恐怖でしかないようです。
だから怖いのだと。

そっかー、音に敏感っていうのは気がづかなかった。
家ではもちろんそういう様子は一切ありませんから。
毎日毎日一緒に生活しているのにね。
だけど幼稚園自体は好きだし、親子体操も私にぴたっとひっついて参加はしないけどじーっとみんなのことは見ています。
観察してるんでしょう。
今目の前で怒っていることはどういうものなのか。こわくないのか。
観察して様子を一生懸命に探っている。
家に帰ったら、親子体操でみんなが歌っていた歌を一足遅れて歌っていますから。

彼は同級生に比べたら言葉も拙いので、何が嫌でどうしたいのかきちんと言えないんです。
だから怖くて新しい場所に適応するのに人一倍時間がかかるんでしょうね。


「石橋を叩いて渡る」ということわざがありますが、
次男は石橋を叩くところまでも行けなくて、怖くて怖くて渡れないタイプ。
対して私は石橋を何も考えずにふらふら〜って渡って途中でつまずくタイプ。

親が先回りしすぎて過保護になることは一番したくありません。
だけど私が橋を先に渡ってその先に見えるものを伝えてあげたい。
何が怖くて橋が渡れないのか汲み取って、怖さを少しでも取り除いてあげたい。


伝える力、汲み取る力、このおかげで今私は仕事ができています。
我が子にこそこれを使わないでそうするんだ。
もっと彼の翻訳者となり、橋の先の景色を伝えるガイドになる。
そう心に決めた日のお話でした。


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浜田 綾(コトバノ):ライター
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