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|秋も終わる頃、栗かぼちゃの塩キャラメルシフォンケーキ|季節を味わうのはめんどくさい。めんどくささもを味おう。

ふと考えた。
あらゆる生物の中で人間だけが情緒を持って許された季節の味を楽しむ行為。心に余裕を持って、旬や季節の料理を楽しめるのって後の人生でどのくらいの期間残されているのだろう。嫌でも歳をとって、体力が無くなってくることを考えると、家事やなかなか力のいる料理も難しい。私の場合、これから仕事やら子育てやら、突然の予期せぬ(何か)が起こった場合として、余裕を持って存分に旬を楽しめる期間って、人生で15年とか、少ないと10年とか、そんなもんだと思う。
人一倍食事に対しての欲がある私は少し危機を感じた。


食欲の秋!味覚の秋!食べる秋!
と秋こそ食材の旬祭りじゃ!と言わんばかりに盛り上げる割には、秋は一瞬で終わってしまうし。
秋の旬をもっとゆっくりと楽しみたかった、、、とは切望していたものの、毎日が過ぎていくのはあまりにも一瞬で、秋は光の速さで後ろ姿を見せつけてくる。

そして数ある人生のうちの私の秋をまだ終わらせたくないぞ。ってことで、
滑り止めで秋を楽しみたい私が栗かぼちゃを使ってシフォンケーキを作った休日のお話。

用意するもの

栗かぼちゃ

米粉

てんさい糖
バニラビーンズペースト
シナモンパウダー

ラム酒
グラニュー糖
熱湯

トッピング
生クリーム
かぼちゃの種など

わざわざマロンにするあたり。なんかかわいいじゃん。
ガッツリ750gちょい。


まずはこの栗かぼちゃを蒸さなきゃいけない。
栗の名前を借りているかぼちゃの種類ってだけなのに、なぜか栗も楽しめている気になるのはお得だな(?)
ちょうどいいホクホク具合にしなくてはかぼちゃ本来の素材の良さが薄れてしまう。でも一から蒸し器で蒸すのはなぁ、、ちょいとめんどくさい。

って人はぜひ炊飯器使ってみて。(チートです)

炊飯器3号炊き用意。
がっつりそのまんま。
上の部分収納するためカットした。


早炊きモードで。

かぼちゃと少量の水(今回は100ml)と、少量の

塩を加えて炊飯器の早炊モードを押して待つだけ。

35分の間にカラメルソースとシフォン生地の準備。

グラニュー糖ちゃん
ふつふつしてきて
結構苦めにしたいから焦がしていくよ。

沸々してきたら自分の思う苦さで良い。
焦がしつつ、熱湯を入れて仕上げる。

ちょいと大人チックにするためラム酒も仕上げに入れて香り付けしてみた。

手軽にマイヤーズラム。

これで少し苦めのカラメルソースの完成。
できたらしばし冷ましておく。


そうですね、うちでは卵を産みたて卵風に保存しています。
(聞かれてないけど)


次に基礎となるシフォン生地の準備。
卵黄と卵白に分けたら卵白は冷蔵庫or冷凍庫に入れておく。ここで冷凍庫に入れておくと卵白の泡立ちの速さはすごい早いよ。

もったりするまで混ぜる。

卵黄の入ったボウルに砂糖、油、水、牛乳、水分類を全て合わせる。

(かぼちゃの炊き上がりを待つ)

ピピピーッ

パカっ。ほっくほくの化身
炊飯器1つでこの炊き上がり
すばら、、、
皮を除いてたっぷり160gちょい
100g入れた
ここで粉類も入れる。今回は米粉で。
シナモンも少し。
ワクワク。初めて使うバニラビーンズのペースト。
テクスチャーはたらりとしている。
全て混ぜ合わせたらシフォンペースト完成。
ペーストが固いと感じたので水分補給。
いい感じ。

シフォン生地の大体が完成。
あとはメレンゲと合わせるだけ。

冷凍庫で卵白は冷やしておいたよ
すぐにツノが立ったメレンゲちゃん

メレンゲはツノが立つくらい。
冷やしておくと上の部分がシャリッと凍ってる。
メレンゲは甘くみてると絶対どこかで油や水が入ったりして失敗することがある。気をつけて。(経験談)


そして作り始めて気づいた。シフォン型がないんだった...つくづく買うタイミングを逃しまくっており、紙のタイプでさえないことに少しショックを受ける。どうせならシフォンケーキらしく丸く焼き上げたかった...

お菓子作りって、全部完璧にやりたいタイプの絶対主義者は、こうゆうことがあると途中で嫌になっちゃうんだろうなぁ...私は結構そんなことないので、スクエア型で焼き上げる。

大、中、小と分けられた。
うん、スクエア型でも可愛い。
なんともかわいい。ナイスマーブル!

無事、型に流す作業までいきついたら、作って冷ましておいたカラメルソースを上からたらりとマーブル仕様に垂らす。
焼きあがる前からかわゆいマーブル模様のかぼちゃシフォンに絶対美味しくなる予感と期待がむくむくと膨らんでいく。

オーブンは200度で余熱してあるよ。

180度で焼くためにオーブンは200度で予熱しておく。
(ドアの開け閉めでオーブン内の温度は約20℃下がるらしい。毎回、焼成温度+20℃が基本として設定している)

35分後。
竹串を刺して中身を確認。
うんうん、大丈夫そうだ。

黄金なふわふわ
焼き上がりばっちし。

やっぱりスクエア型にしたおかげか、ん?カステラかな?感は出ちゃってるが、ふっくら美味しそうだ。
なぜか手前だけすごく膨らむというよくわからない事態。とりわけ奥の生地はの膨らみは弱く、混ぜる時に混ぜ過ぎたのかもしれない。

出来上がりのふんわりと香る匂いには、なんとも言えない美味しさが滲み出ている。かぼちゃのほっくりとした落ち着いた香りに、シナモン、カラメル、香ばしい香り達が集まって見事一つになっている模様。
今回、バニラビーンズペーストを使ったのも良いポイントとして香りが際立っている。

これはこれは、、
「人様にプレゼントしたい&生クリームも届けたい」
と言う気持ちブレンドの結果、クリームパン如く中にクリーム注入する。生シフォンに変身。

せっかく頑張って旬を楽しんでるんだから、誰かにプレゼントしなきゃ気が済まない。
少し味見したけど、控えめに言って私史上1番上出来。

見事なパンプキン🎃
おうち用シフォン。
かぼちゃ種&クリームトッピング。
最強で最高。

小麦粉でなく米粉を使用したシフォンケーキは小麦とは良い意味で違う。
むっちりとしているのに、ふわふわできめが細かい。
口に入れた瞬間、あ、今から幸せが訪れるのか....って分かってしまう感じ。

小麦生地も軽くて食べやすいが、もちもちも同時に味わえる米粉生地が私はとても好きだ。
後は作る工程でも粉ふるいする必要なくダマにならない。楽ちんなのに美味しい。

かぼちゃのペーストをしっかりと混ぜ込んだ生地は食べ応えがある。かぼちゃをしっかりと感じる。
しかしながら別タイプとして、もう少しほんのりなかぼちゃ感を演出して、生地に軽さを出してもまた違う良さがありそうだ。
かぼちゃの配合量を気にしてもいいかもしれない。

なんて、旬で美味しいものを作る、食べる、と言う行為に心と身体の贅沢を存分に感じることができた。
秋も過ぎ寒くなってきた今日この頃、こたつから出るのも億劫になっていた私。
温度を気にしたり、洗い物が増えたり、めんどくさいながらも、旬を通してその季節にしか出会えない味や感動にありつける。
栄養価もハイレベルで、値段もお手軽な旬。
私は旬が大好きだと再認識。
旬を味わうってとても楽しいじゃん...。

こんな感じで私なりに私らしく、秋を取り戻した休日のお話でした。

シフォンケーキ事後。

シフォンケーキあるある。
作った後は必ずボウルの洗い物だらけ。🥣


ほぼ皮だけサラダ

あ、作業工程で残ったかぼちゃの皮はかぼちゃサラダにしました。
玉ねぎと卵を入れてみた。皮感が絶表に美味しかった。
余すことなく旬を味わうクリア。

長々とありがとうございました。
秋はもどかしくも終わり、冬にも美味しい旬が待ち侘びている。
冬は旬をどれだけ楽しめるかな。美味しいに備えて暖かくして寝るぞコラ!!(何キャラ)

fin

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