見出し画像

ヴァイオリニスト花井悠希さんが提案する演奏家の装い

クラシックのコンサートに行くと、女性演奏家の装いに目がいくという方も多いと思います。よく見るのは、肩からデコルテが大きく開き、スカートがふわっと広がったロングドレス。チュールやサテンの生地にはスパンコールや刺繍があしらわれ、色とりどりの輝きを放つステージ衣装は、クラシック演奏家の王道スタイルと言えるでしょう。

けれど、ひとくちに「コンサート」といってもさまざまな種類の音楽があり、形態があり、会場があるなかで、どの演奏家も一様にこのスタイルって、ちょっともったいないと思いませんか?

たしかに大きなホールでのコンサートなら、舞台の大きさに負けないゴージャスなドレスがいいのかもしれません。あるいは、そういったドレスが大好きな演奏家は、ぜひ華やかに着こなしていただきたいと思います。一方で、親密な空間でのサロンコンサートや、コンテンポラリー系のプログラムのコンサートでは? 「私はゴージャスなドレスが好きじゃない」という演奏家の場合はどうでしょう? 王道スタイルとは違う、別の選択肢があってもいいですよね。

そんな選択肢をお探しの演奏家の皆さんに全力でおすすめしたいのが、ヴァイオリニストの花井悠希さんがデザインを手がけるアパレルブランド「PANORMO(パノルモ)」の2020春夏コレクション。「Cadenza(カデンツァ)」と題されたコレクションは、演奏家がコンサートで弾くときも、そしてコンサートに行くときも着ることができる服を提案しています。さっそくご紹介していきましょう。

画像1

近づいてよーく見ると、小さな楽譜の柄がプリントされています。
「楽譜の柄ズバリだと着づらいけど、このぐらいさりげないと洒落ているかなと思って。今回は“Cadenza”というテーマにしたので、演奏家がソロで弾きはじめたときの、すごく自由だけど孤独な感じを出したかった。音符は自分で書いたのですが、なにげにシベリウスのヴァイオリン協奏曲の一部分なんですよ」と花井さん。
白のセットアップはステージ映えしそう。さらに、上と下を別々に着ればカジュアルなシーンにも対応できます。

画像2

このセットアップには黒もあり、スカートはフルレングスなのでチェリストにおすすめ
まったくの普段着でもない、かといって大仰なステージドレスでもない、ちょうどいいバランスを大事にしたい」と花井さんは語ります。

画像3

楽譜柄のシャツワンピースは、こじんまりとしたサロンコンサートなどにいかが? 演奏したときに音符がふわっと揺れるよう、生地や加工に工夫が凝らされています。

画像4

緑と青のボタニカル柄が美しいワンピース。柄の部分はボリュームのあるカットジャガードですが、右側は軽やかなフリルになっています。そう、ここに花井さんのこだわりポイントが!
「ヴァイオリニストは左側に楽器を構えるので、お客さまからは身体の右側を見られることになります。ピアニストもステージに出たら、お客さまから見られるのは右側。それを考えて、今回のコレクションは右側に動きを出したアシンメトリーなデザインが多いんです」

画像5

なるほど! さすが演奏家目線! このセットアップもブラウスの右側が大胆なフリルになっています(取り外し可能)。さらにスカートも、右側にボリュームが出るようにデザインされているんですよ。

画像6

演奏家って、上も下も「黒・黒」の服が必要になるときがありますよね。オーケストラに乗ったり、ピアノの伴奏をしたり、知り合いのコンサートの受付を手伝ったり……。そんなとき、ひたすら無難な黒ではなく、ピリッとアクセントのきいた黒の装いができると素敵です。

画像7

コンサートだけが演奏家のお仕事ではありません。プロモーションの取材を受けたり、お世話になっている方にお会いしたりするとき、なにを着て行こうか悩む方もいらっしゃるのではないでしょうか。
「演奏家にとってコンサートのときが“オン”だとしたら、“オフ”のときも見られている意識があると思うんです。そういう意味で、オンでもオフでも着られる服があったらいいなと。セットアップだからあまり考えなくてもぱっとコーディネートできる、それでいて“きちんと”感がちゃんと出る服を考えました」

もちろん、これらの服は演奏家でない方にとっても、コンサートに、結婚式に、お食事会に、デートにと大活躍間違いなし。ここでご紹介したのはほんの一部ですが、9月18日から伊勢丹新宿店にPANORMOのポップアップショップがオープンするとのこと。ぜひチェックしに行ってみてください。

<Girl’s Celebration vol.3 ~Orchestra Fantasia~>
会期:9月18日(水)~9月24日(火)
場所:伊勢丹新宿店 本館2階=イーストパーク
お問い合わせ:03-3225-1111(大代表)
https://www.facebook.com/panormo.official/
https://www.instagram.com/panormo_official/


この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?気軽にクリエイターを支援できます。

note.user.nickname || note.user.urlname

いただいたサポートは、noteを書くための取材費や資料代として大切に使わせていただきます。

82
音楽まわりの編集者・ライター。『レコード芸術』編集部 →『CDジャーナル』副編集長 → 現在フリーランス。雑誌やwebへの執筆のほか、公演プログラムやチラシの編集も。ミュージックバード『ハイレゾ・クラシック by e-onkyo music』案内役。鎌倉で子育て中。
コメントを投稿するには、 ログイン または 会員登録 をする必要があります。