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ストグラで見る適者生存2

ストリーマーやその視聴者を虜にしているストグラ…前回から相変わらず変わらず筆者もストグラを見るのが日課になっています(運営様と参加者の皆様本当にありがとうございます!

どんどん有名な方の参加や、それにともない新たに有名になっていくキャラクターの巣窟ともいえるストグラ…そこにはどんなドラマが生まれ、どんなストーリーを紡いでいくのか?笑いあり涙ありのストリーマー達の動向に目が離せません。

さてさて前回はストグラで見られた現象を適者生存という事に結び付けて、どうやって生き残っていくのか?という事を書いてみました。

もしご興味あれば第一弾も見ていただいて、何かの役に立てていただけると嬉しいです。

さて、じゃあなぜパート2になったかというと、前回お題にしていた適者生存という話がストグラ内であの後からも動いたために、そこに注目してもう一度確認してみようかなと思いまして…ストグラと現実世界という結びつきのないようなとこから接点を見出し、ストグラで我々の社会生活へのヒントを見出したいと思ったので、興味のある方は是非お付き合いいただけると幸いでございます。


淘汰の早い世界、半グレ

これを書いてる時点で、半グレ2名がストグラのエンディングを迎えてしまい、約一名が大きな渦中にあるようです…(一旦落ち着いたような気がしなくもないですが)

まず一人目がきゃばみざわ☆ぎゃるみ、通称ぎゃるみです。中の人は男性ながらダウナー系のギャルを演じており、野太い声と妙に高い解像度のやる気のないギャルという温度差がクセになる面白いキャラだったように思います。

彼女は最初救急隊として活動していましたが、ある日を境に救急隊を離職し、なんと全く正反対のギャング組織、餡ブレラへと加入します。

その動機が「救急隊でいること(白市民でギャングに怯えるしかない現状、黒でいるほうが怯えずに自由に生きられる現状)がしんどくなり、ギャルがギャルで居られない状況に悩んでしまい、その事で救急隊に迷惑をかけてしまう事を危惧していた。」であるらしく(WIKIより出典により不正確な場合があります)ここでも「自由さ」を求めての旅立ちであったことが伺えますが…この自由さを求める事のリスクは前回ご紹介した通りです。

ギャングに加入したはいいものの、やはり少し中途半端感は拭えなかったようで、今まで仲良くしてきた人々との敵対という部分での綻びが発生します。

ある一件から餡ブレラからクビ宣告を受け、半グレとして生きるも、この頃からぎゃるみ自体の活動が減ってしまい、2024年の1月に帰国という形でキャラクターエンディングを迎えてしまいます。

ぎゃるみには初心者を支援したい、将来的にはあしながおじさん的な役割をして街を良くしていきたいという夢があったらしいのですが、これも道半ばに終わってしまったことになります。そういう未来があれば、また一段と面白いストーリーだっただけに残念に思います。

次に黒井愛、もともとはそこまで活動的ではなかったので詳しくは追えてなかったキャラクターですが、半グレとして活動してたり星野サラたちと何かをしていたりと、いわゆる人気キャラたちとの絡みもあって、独特な立ち位置で面白いキャラクターだったように思います。

しかしある一件でALLINとのいざこざに発展します。

この問題から黒井愛vsALLINの構図に発展するような形になり、些細な事から大きな事態へと発展していきます。

最終的に無島かなが暗躍することで、黒井愛がALLINに金銭を支払うことで合意が結ばれ、この話は収束を向かえましたが…この問題以降、黒井愛は起きてくることがなく、本人の談により事実上のキャラクターエンディングを迎えてしまいます。

三人目は淀川てるみです。私自身このキャラについてあまり追えてなく、そもそも住民としても長いキャラクターなので、なかなか難しい部分はあると思います。

もともとはLWGPというギャング組織に所属していたものの、そのLWGPがギャングごと解散となり、半グレ集団に属していたもののそこも解散…という波乱万丈なキャラクター人生を歩んでいます。

ギャングらしい勢いとトゲのあるキャラクターをRPしており、どんな相手も真正面からぶつかっていくというLWGPの元ボスである山本氏のようなキレがあるキャラクターが魅力と言っていいでしょう。

しかしこのキャラクター性が災いしてか、他ギャングや白市民の一部からのトラブル報告も相次いており、MOZUのボスであるヴァンダーマーからもまともに相手にされず、やや呆れられてるようなフシがあります。

てるみ自身の去就や立ち回りで揉めており、ここでも問題解決としての無島かなが相談を受けその問題点を指摘しています。

そもそもてるみ自身は、このストグラの世界に映画館や映画といった文化を花咲かせたいというような大きな夢を持っており、そのための資金繰りのためにギャング活動、およびギャングボスを望んでいるような感じがあったように思います。

この相談以降に話がすすみ、麻林ラルに引き取られ「いぬ」と呼ばれるような立ち位置になり、これはこれで面白いストーリーに発展しそうな予感はあります。三人のうちこの一人だけがエンディングを迎えておらず、現在進行形です。

ということで前回も説明したとおり半グレという生き方の難しさをストグラキャラクターで実感しています。と同時に悲しいかな、私が前回書いた半グレは強烈な淘汰が働くという仮説が当たってしまったように思います。

私たちの社会には社会で生きている人たちの棲み分けで枠が埋まっており、特定の個人の自由を許すほどのキャパが存在していない…というのが私の見解です。故に自由を行使することの莫大なリスクに気付かずに物事を進めようとすると、社会全体からの強烈な反発に合ってしまいます。

ぎゃるみは「初心者を支援したい」という素敵な想いと目標をもっていたのにも関わらず、結果としてその目標のためにギャングを振り回すという手法になってしまっていたように思います。もちろん彼女が悪い人だったとも思いませんし、むしろそのような素敵な思想を持っているから是非とも応援したかった身ではありますが…そのボタンの掛け違いが結果として、キャラクターストーリーの破綻への亀裂を生んだのかもしれません。

黒井愛については、ただ単に好奇心という猫をも殺すような動機ではあったにせよ、物語を動かすには十分な理由ではあったと思います。そして自分の身が滅んでもよいという特攻ぶりはそれではそれで面白かったのですが、結局のところ星野サラを人質に取られ敢え無く陥落してしまいます。これは自分の自由さが、自分の所属する社会(星野サラ含む仲間たち)とその自由を奪おうとした先の社会(ALLIN)からの反発であったとも言えるでしょう。

淀川てるみはぎゃるみとほぼ同じようなケースだと思います。もちろん詳細の節々は違うのですが、自分の叶えたい理想の世界…ストグラに存在しない文化を根付かせようとすること自体は素晴らしい事なのですが、ギャングという社会を踏み台にしようとしていたり、自分の許せない事などで空回ってしまい、結果としてはギャング社会から反発に合っている…というのが現状じゃないでしょうか?

ストグラには麻林ラルという、強烈な半グレ(犯罪歴が無いので白市民ではあるが…)が存在しています。彼はそもそもギャングにも入るつもりもないみたいで、半グレの道を貫く様子です。(むしろ今のギャングはぬるいという考えを持っているぐらいです)

彼はそもそもがラッパーのralphと呼ばれるトップアーティストであり、強烈な個性と凄まじい実力の持ち主です。ストグラ内でもすぐさまに音楽活動で資金を調達し、また各ギャングとのつながりも確保しつつ半グレとして生きていくためのキャパを上手に作りだしています。

つまり半グレとして自由気ままに生きていくのには、このくらいの力量がないと難しいという話でもあります。そして私たちはこういう力量に憧れて自由を求めていくのかもしれません。

ただし本当に考えるべきは、こういう圧倒的な個で我を通す世界には、それを成してる成功者1に対して、失敗して消えていった99があるということなのです。すなわちこれほど厳しい世界であり淘汰されてしまう可能性が超高い世界に身を置く事のリスクと、だからこそ得られる自由であるということを正しく認識するべきであると常に思っています。


SNSから来る、総半グレ社会

では恒例の現実世界に役立ててみようという話になりますが…

以上の事から思うことは、現実世界においても私たちは理想の世界を目指しており、自分も含めみんなが笑顔であふれるような楽しい世界を想像してる人はきっと多いことでしょう。

素敵な世界を願うこと自体は全然悪くないのですが、素敵な思想や想いがあれば、それが全て受け入れられ実現するという道理はない…というのは胸に刻み込むべきでしょう。

SNSが普及することで、私たちは一人でも生きれるようになった…と勘違いしている人々が多くいるように思います。

もちろん昔よりは自由に生きれるようになったとは思います。そうしてコミュニティから離れて一人でやっていく!自由にやっていく!と思う分にはいいかもしれません。

しかしこれはストグラでいうところの半グレ状態にあるわけです。

私たちは自由を求めると、途端に強烈な淘汰世界に投げ出されるという事を覚えておくべきです。本当に恐ろしいのはこの自由を求めたが故に世界が切り替わった事にまるで気付かない構図になっていることだと思います。

SNSなどが発達した今は、SNSさえあれば適者側のコミュニティに居るような感覚がありつつも、実態としてはどこの社会にも属しておらず半グレ街道まっしぐらという状況が加速してるように思います。

この世界が生きにくいと思っている人ほど、このSNS半グレ街道に迷いこみ淘汰の渦中に自ら進んでると感じます。

もちろんこれは全てが悪いことではないと思います。とても刺激的であり理想の世界が、のどから手が出るほど欲しい自由を掴めるかもしれないチャレンジャブルな世界でもありますが、同時に想像以上に勝ち負けを突きつけられる世界です。

もし現状が苦しいのであれば、どこかの社会に属することが最適解なのかと思います。そうしておかないと、ストグラのキャラクターたちのように早々にエンディングを迎えることになる…ということです。

私たちは現実世界でもエンディングを迎えるような結末にならないためには、安易に楽園志望の半グレという苦しい生き方を選択するのではなく、めんどくさいけど一旦適者側の社会に籠りつつ力を蓄えて、来るべき時に自由を勝ち取るチャレンジに向かうことが大事だと思います。

何も持たずに半グレの世界に飛び込むのは、ただの捨て身で無謀な賭けに出ているだけにすぎません。そもそも準備してもなかなか難しいのが半グレの世界なので、力を蓄えたところで失敗する確率もかなり高いのです。

なので、ちゃんと淘汰圧のある世界から逃れる居場所を確保したうえでチャレンジするべきで、失敗した際には自分を癒すことのできる社会での居場所を構築しておくべきだと思います。

社会で最も求められるものがコミュニケーションであり、ここで躓く人は多いように思いますが、これがしんどいかわりに社会が守ってくれて破滅する可能性は大きく減ります。逆に半グレ街道はこのしんどさを取っ払ってくれる代わりに簡単に破滅してしまうのです

楽だから、やりたいから、たのしいから…というもっともらしい理由で自由を望むのは危険すぎるということです。

自由というドラッグに人生を惑わされないようにして、上手く人生を楽しみつつ、そしてストグラも楽しみましょう。

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