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MAYBE NAHOKO
2020年3月22日 09:58
毎週水曜、しょっぱい顔をしたピアノの先生の傍ら、しどろもどろで不明な調べを奏でる。それが子供のころ通っていたピアノ教室お決まりの風景だった。そもそも何故ピアノを習いたいなどとせがんだのだろう?若くお金の無い親に買わせたピアノが心に重くのしかかる。あまりに軽率な9歳の頃の自分を呪った。 水曜、一度も練習せぬまま次のレッスンを迎える事が多かった。練習した風を装い、初見の楽譜を手がかりに演奏を試み