【後編】眼瞼下垂手術(保険適用)の体験談〜その後の経過と費用について〜
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※重ねてお伝えしておきますが、病院を批判する意図はありません。
1ヶ月検診
手術から概ね一ヶ月後(細かく言うと29日後)、抜糸後初めての経過観察。
この日も予約していたが1時間以上待った。
ようやく呼ばれ診察室へ入ると、看護師さんによって様々な角度から顔を撮られる。
この際、看護師さんから「めっちゃ綺麗になりましたね😊」と言われるも、当時の私は不安で視野狭窄に陥っていたので、(この状態を見てホンマにそう思ってんの?そうやって私を納得させようとしてねぇか?)と訝しんでいた。
今こうして写真を見返すと「ちゃんと下垂は治って機能回復してるじゃん」と思うんだけどね。
何か気になる点はあるかと聞かれたため、「左右差が気になっていて〜」と打ち明ける。
・左目の目尻側が引き攣っており、睫毛もそこだけ変に上向きになっている。
・よく見ると当該部分のみ三重になっている。
・瞬きする度に瞼がベロっと裏返るような感覚がして気持ちが悪い。
・右目はとてもキレイで嫌な感覚もない。左目だけがこのような状態で不安を感じている。
これらを「あの、ココ!ココが、ほら!三重になってるのわかりますか!?」と瞼を開けたり閉じたり半目になってみせたりしつつ必死に説明する。
看護師さんは肯定も否定もせず、そのまま先生の診察を待つ流れに。
また暫く待って、ようやく先生登場。
再び身振り手振りを交えつつ不安を伝える。
先生の回答は
「黒目が出るようになったので手術自体は成功です。完璧です。」
だった。
更に手術前に撮った写真を私に見せつつ、こう続ける。
「左目については、手術前から皺があったので、そのせいですね。」
「見た目が気になるなら保険外の自費手術になります。」
ここに来て手術当日に危惧していたアイプチの跡が持ち出されるとは……。
〜〜〜〜以下、【中編①】より抜粋〜〜〜〜
ここでトラブル発生。
朝起きたら前日のアイプチの跡が残っているではないか。
普段は前日にどんだけアイプチを使っても、一晩寝たら元の厚ぼっっったい瞼に戻っているのに、何故今日に限って二重の名残の皺があるのか。
「手術時にアイプチやつけまつげによる”かぶれ”がないように」とは言われていたのだが、「使い慣れたアイプチで今更かぶれることはないだろう」と高を括り前日もガッツリ使用していた。
でもまぁかぶれてる訳じゃないし、むしろ二重幅の目安になるかも。
少なくとも問題があったら診察時に先生から何か言ってくるだろ。
ここで手術ズラしたら38,500円かかるしな。
〜〜〜〜〜〜抜粋ここまで〜〜〜〜〜
いや、ちゃうねん……!普段はその皺ないねん!手術日だけ偶々ついてただけやねん!!!
そう思うものの言えない。
何故なら完全に自分の落ち度だから。
でも先生だってカウンセリングの人だって「目に皺があるので、左右非対称になるリスクが高いですね」とは一言も言ってなくない?? (スーパー言い訳タイム)
あ〜でも
“瞼の見え方に左右差が出たり、二重幅に左右差が出ることがある。3ヶ月後に再調整する必要がでる場合あり。(ただし再手術は保険適用不可)”
“まつ毛の向きに左右差が出たり、極わずかな左右差が出る可能性もあるが、再手術不可のケースもある。”
って同意書に書いてあったもんなぁ。
サインしたもんなぁ。
「まだ傷が硬く腫れも強いので様子見ましょう。手術自体は完璧です(2回目)」
そう言われ診察は終わった。
1時間半近く待って診察時間は7分。
この時の正直な気持ちを書くと、
「いや様子見ろってのはわかるし、
保険適用の治療で美容目的ではない以上、下垂が改善していれば見た目にあーだこーだ言えないのもわかるけど、
このまま目尻が引き攣ってたとしたらそれは施術側の技術の問題もあるのでは??」
とかなりモヤモヤした気持ちを抱えていた。
しかし今になって考えると、
・予約しているのに1時間以上待たされた挙句、そのことに対して受付から清算まで一言も謝罪がなかった事に対するイラつき。
・左右差と左目尻の引っ張られる感覚はずっと残るのか、それとも今後自然と治るものなのか心配でしょうがなかったのに、「めっちゃ綺麗に治ってる。施術も完璧」でゴリ押しされ、不安に寄り添ってもらえなかった悲しみ。
・手術当日に皺がついていることを自己申告していればという後悔と自分への憤り。
・「美容外科で保険適用の手術受けた癖に見た目の問題でクレームつけてくる奴」扱いをされた気がした。(これは完全なる被害妄想)
などの不満が入り混じり、拗ねていたんだと思う。結局。
読んでいる方の中には、私に対して「なんだコイツ」ってイラつく人もいると思うけど、当時はダウンタイムからずっと不安が続いてナイーブな状態だったことはわかってほしい。
4ヶ月検診
ごめんなさい。記録写真を撮るのを忘れていて、スッピン眼鏡なしで正面から撮った写真がありません。
本来は術後3ヶ月目に受診すべき所、担当医の出勤日と私の予定が噛み合わず4ヶ月目に。
※担当医は指定できないし、手術当日に初対面だけど、その後の診察は一貫して同じ医師に診てもらう。
写真ではわかりにくいけど、まつ毛の生え際(アイライン)がガタついていたのが、かなり落ち着いてきた。
でも依然として左目尻だけ三重で睫毛も上向いてる。
検診で先生にも伝えたが、やっぱり
「三重になってるのは、元々皺があったせい」
「手術自体は完璧」
「見た目を直すのなら保険外の自費手術になる」
とのことだった。
最後に看護師さんに「6ヶ月検診はどうしますか?」と聞かれ、「受診して、その時に今と同じ状態でも、別に何をどうしてくれる訳でもないですよね?」と聞き返してしまう。
(咄嗟にこう言ってしまったけど、態度悪いな私。言葉選べよ。)
看護師さんは黙って頷き、私から「じゃあ辞めときます」と伝えて診察終了。
(多分私の失礼な物言いに言葉が出なかったんだと思う。申し訳ない。)
ちなみに手術前の説明では「1ヶ月後、3ヶ月後、6ヶ月後に診察して様子を診ます」って言われた気がするし、同じ病院で同じ手術をした姉も(特に希望した訳でもなく)当然のように6ヶ月検診を受けていたので、絶対受けるものだと思っていたが、看護師さんに尋ねてみると「ご希望なら診察します」と言っていたので、6ヶ月検診は希望制の模様。
因みにこの日は予約時間から20分しか待ってないのに、先生からも看護師さんからも「お待たせしてすみません」って言われた。
前回は1時間以上待たせても謝罪なかったのに、今回に限って謝られるということは、無自覚にムスッとしてたのかな……。反省。
6ヶ月
アイラインのガタガタは一切なくなり、睫毛の向きも気にならなくなって一安心。
見た目は右目が綺麗な末広二重、左目は奥二重って感じに落ち着いた。
相変わらず左目の目尻だけ三重だけど、気持ち悪い感覚がなくなったのでもう受け入れた。
※目の周りが赤くなっているのはアレルギーです。わかりづらくてすみません!
手術から一年後(現在)
左右差はある。多分もう治らない。
でも人からは「言われないとわからん。」「左右差ある方が手術したってバレにくいからいいじゃん。」と言ってもらえる。
別に手術したこと隠してないけどね。
費用について
保険適応3割負担で
カウンセリング 無料
血液検査 3,654円
手術 43,330円
麻酔をマイクロニードルへ変更 660円
抜糸 410円
1ヶ月検診 380 円
3ヶ月検診 380円
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計48,814円
すべてコミコミで5万以内に収まった。
そう考えるとかなりお手頃価格。
医療保障保険の手術給付金50,000円を含めて考えると+1,186円でまさかの黒字。
(まぁこれまでに5年以上保険料を納め続けてんだが。)
眼瞼下垂が手術給付金の対象かは、各会社や契約プランによって変わると思うので、契約内容を確認しておくことをお勧めします。
調べた中では、「給付対象ではあるが、眼瞼下垂症手術は例外的に加入後半年以上経っていないと適応外」ってところもあったので要注意。
あと、加入している健康保険の独自制度で、割とまとまった給付金が貰えた。
そんな制度があるなんて知らなかったから、数ヶ月後に謎のお金がお給料と一緒に振り込まれててビビったよね。
慌てて調べて初めて知った。なんなら今もコレが本当に手術に関する給付金であるという確証はないけど、まぁ多分そのはず。
ありがてぇありがてぇ。
総括
実質0円で二重になれたので、手術自体は間違いなくして良かった。
特にやって良かったと実感する点は、アイプチしなくて良くなったこと。これに尽きる。
いや別に好きでやってるだけだから、しないという選択肢も元から私の手にあるんだけどさ。
毎日アイプチに10分以上時間かけてたのがなくなるとやっぱり楽だよね。
(※私のアイプチのやり方はかなり特殊。)
日中も取れてないか気にしなくていいしさ。
とは言え、一重の自分も結構好きではあった。
初対面目の人に見せるのは嫌だけど、信頼してる人には全然見せられるし、スッピン眼鏡ありの状態で「いや誰やねん」でひと笑いとれる所まで含めて気に入ってた。
ちなみにアイプチしなくなった分メイクの時間が短縮できたかというとそうでもない。
その分アイシャドウに凝るようになった。
アイプチしてると変にテカるから使えるアイシャドウの種類も塗り方も限られるんだけど、今はマジで無限の世界が広がっている。
アイシャドウという名の大海原。
あと眉毛を動かさなくても上を見れるのはやっぱり凄い。
手術していなければ、加齢とともに深い皺がおでこに刻まれていたことでしょう。
学生時代に何度か「なんで話す時に眉毛も一緒に動かすん?(笑)」って友達に悪気なく言われたこと気にしてたんだよ実は。
良くなかった点はやっぱり左右差が発生したこと。
「自由診療でいいから美容整形にすれば良かった」と思ったりもした。
でも別に今回の手術によって金銭的損害も受けてないし、今後どうしても気になるようなら左目だけ美容整形すればいいか。
あと期待外れだったのは肩凝りと頭痛がマシにならなかったこと。
とはいえ最近たまたま詳しく検査してわかったんだけど、私は典型的な生まれ持っての片頭痛(元から片頭痛の因子を持っている)らしく、予防薬と頓服薬を飲みながら一生付き合っていくしかないらしい。
そりゃ眼瞼下垂治しても無くならんわな。
あと、周囲から美容整形扱いされることにモヤモヤする場面はあった。
休み明けにいきなり目ぇパンパンに腫れた状態で出勤したら皆んなに心配かけるよな〜とか、
(えっ整形した?だとしたら触れない方がいいのかも)って要らん気を回されるのも嫌だな〜
と思って職場には事前に話してたんだけど、
上司(男性。普段から距離感バグってる)が、心配と好奇心から色々聞いてきたりジロジロ見てきたりするのが割と嫌だった。
給付金が降りた話を兄にした時も「コイツ整形して逆に儲けてるよ」って冗談めかして言われてイラッとした。(まぁ実際に整形手術なので何も間違ってはいないが)
私は実際に「安価で二重になりてぇ〜」ってバリバリ見た目改善目的でやったし、友達にもそう言ってたから、モヤモヤすること自体が矛盾しているのかもしれないけど、
「歴とした疾患を治すための手術なのに、なんでそんな言い方されなアカンのか」
とは思ってしまう。
だってさ〜、普通に病気で手術した人相手に「手術跡どんな感じか見せて」「お〜ええやん綺麗やん」「ええ感じやなぁ」「言われな手術したってらわからんわ」っていちいち言う?そんなんよう言わんくない?
なぁ上司よ??え????
他の病気やったら言われんことを眼瞼下垂の手術だからって言われる訳よ。
まとめると「やってよかったけど、手放しで喜べる結果にはならなかったし、見た目が変わる以上周囲からゴタゴタ言われるのは避けられない」って感じ。
以上、長くなりましたが当時の感情も今になってから思うことも正直に書いたつもりです。
悩んでいる人がいるとしたら、たくさん調べた上で、よくよく考えて後悔のない道を自分で決めてください。