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論文レビューで大切にしたいこと

順番が前後しましたが、論文レビューを投稿していくことに対して、私が大切にしたいことを残しておきたいなと思います。
この投稿をきっかけに、論文や先行研究に対する向き合い方について、自分の中で軸を持ってブラッシュアップできればなと考えています。
LDC生含め、論文レビューされている方、ぜひ大切にされていることを教えてください!笑


論文レビューをはじめようと思った理由

論文レビューをはじめようと思った理由は2つあります。
ひとつは、自分の学びをもう一段深くさせたいという理由です。先の投稿にて共有させていただいた通り、先行研究めちゃくちゃ楽しいくて。3歳児の「なぜなぜ期」を今まで引きずっているような人間なので興味のままに探求を進めるのは得意なのですが、ふと「へ~そうなんや」で終わってしまっている自分に気づきました。ちゃんと活用できるところまで昇華させるため、アウトプットして自分の引き出しに入れておきたいという想いがあります。
ふたつめは、もっとアカデミックな知見が身近になったらいいのになという理由です。なぜそう思ったのかは後述にて熱く想いを語りますが(笑)、私が先行研究を身近に感じられたきっかけはLDCの先輩方のnoteやブログでした。本を読むのも好きでいわゆる活字に慣れているタイプだと思っていたのですが、1年目の私は、論文を調べる、読む、というのが本当になれませんでした。論文は活字慣れ以外の要素も必要で、ある程度論文に書かれている概念に対する理解とか、論文の構成に対する理解も必要だったなと振り返って思います。そういったことから、先輩方や同期に続いて投稿を始めようと考えました。

大切にしたいこと①
なるべく「そのままの表現」を使うこと

先行研究を進める中で、論文一つひとつに「研究者の物語」があることが分かってきました。貴重な人生の時間を使って、研究テーマを探求されたこと、後世に残してまた次の研究者がその貢献に積み重ねて…という広大な連鎖を都合のいいように解釈したくないし、わかったふりもしたくない、という気持ちがあります。賛否両論あると思いますが、多少文言が難しくなっても彼らから見えている景色をなるべくそのままお届けしたいと思います。一方で、お届けできていなければ意味がないと思う面もあるので、このあたりは投稿を重ねながらチューニングしていきたいところです。

大切にしたいこと②
実践につなげる学びを得ること

人材開発の営業→事業会社の人事→人事コンサルとキャリアを積んできましたが、いつも施策検討の際に言われるのは「他社事例が欲しい」です。これは完全に私見ですが…実証研究は究極の他社事例なんですよ!笑
〇〇サービスやXX会社のアピール、ではなく、①先人の知見に重ね、②研究のお作法に則り検証し、③査読論文であれば他の研究者による厳しい審査を通り抜けた信用度が高く転用しやすい事例です。これがビジネス文脈だとあまり用いられることが少ないように感じており、結果として効果性が低い施策になって「やったはいいけどどうしよう…」となるのは大変もったいないと思っています。他社事例を探すことと同じように先人たちの知見を探すことが選択肢に入るようになれば、きっとよりよい人事施策を行うことに一歩近づけるのではないかと考えています。アカデミックな知見を活かすことでよりよい施策ができて、またその施策から新しい知見を生んで…といいスパイラルを回していくことができればと妄想しています。

まとめ

つらつらと書いてきましたが、アカデミックな知見とビジネスがもっと身近になればいいなと。もちろんそれが正しいということが言いたいのではなく、よりよい人事施策を進めるための選択肢を増やしたいそこからまた知見を得てブラッシュアップさせたいという想いがあります。少し遠いように思えますが、まずは自分が活用できるようになる、アカデミックな知見を身近にお届けするというところから取り組んでいきたいと思います。応援よろしくお願いいたします!!笑

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