7)東京は下着泥棒と満員電車(23歳)
苦しい就活を終え、私は東京の街におりたった。
山など見えない。マイルドヤンキーもいない。正真正銘の都会だ。
東京にいたときは9割がた仕事に費やしていたので仕事以外の思い出があまりない。
東京勤務を言い渡されのこのこ出てきたので、たいした志も無かったのだろう。
東京での初めての住まいは新宿からほど近い、比較的活気のある町に決めた。
「ひとクセあるゆるい街」という感じで、私にとっては住み良い街だった。
この街の思い出といえばまず下着ドロボウだ。
先にも述べたがプライベートが