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フリースクールなど学外での子どもの学び場の充実に加え、学習内容にも国が正面から向き合う必要。(介入するのではなく)

こんにちは。原田ケンスケ@衆議院岡山1区/声つづりプロジェクト代表 です。

先日、関西のとある市長さんがフリースクールや不登校に関してびっくりする発言をされていました。ニュースでもだいぶ話題になっています。

“フリースクール”といって、良かれと思ってやることが、本当に国家の根幹を崩してしまうことになりかねないくらいの危機感を持っている

会議の後、発言の意図を問われた市長は、「不登校になる大半の責任は親にある」などと話したのです。

カンテレの記事より

この市長も思いを持って発言されたことでしょうから、そこを非難するつもりはありません。
が、僕の考えとは全く違います。

フリースクールのように、学校外の多様な子どもの居場所、学び場は大事。そして、不登校の責任を親に押し付けることはナンセンス。

子どもの将来のためにどのような経験・学びなどを届けるのか。これが教育政策であり、国の責任だと思います。
いま、学校に行かない(長期欠席者)は小学生の約3%、中学生の約7%と割合が年々増えています。
様々な理由で、学校には行かない。行けない。
その子どもが学校に無理やり連れ戻すことは必ずしも正しくない。
環境が適さないところに戻すことで何の問題解決にもなりません。
もちろん、学校に再び行くことは選択肢の一つではありますが、唯一の道でも正解でもないと思います。

では、その子どもの日中の居場所はどこか?どこで学ぶのか?どこで他の人と関わるのか?
そのような疑問の解決策の一つがフリースクールなどの学外の学び場です。この学び場があることで、学校に行かない子どもの居場所・学び場がある。
非常に良いことだと思います。
社会にその子どもの居場所があるんです。

そして、実は文部科学省もこのような学外の学び場の大切さを認め法律にしています。その名前は「教育機会確保法
学校をより良いものにするためにするとともに、学外の学び場への支援や連携の必要性を明記したものです。
未だに、「不登校は悪だ。サボりだ」という考えを持っている政治家も多い中で、非常に画期的な内容だと僕は思います。

文科省パンフレットより

ただ、学校内も学校外の充実のためにそもそも予算が足らない。
予算が足らないので、教職員の皆さんの数も足らず、フリースクールへの支援もできない現状です。ここは変えていきたい。教育を大事にする国にしなければならないと思っています。

さらにいえば、今後はフリースクールなど学外の学びの場についても、文科省がしっかりと考えていく体制を取る必要があると思います
現状、学習指導要領は「学校の中での学び」についてのみ適用されているものです。しかし、文部科学省は、学校に通う子どもの学びだけを考えれば足りるというものでは有りません。
すべての子どもの学びに対して責任を持つことが文部科学省、ひいては政治の役割です。

勘違いしてほしくないのですが、決して、フリースクールなどの学びの場を「統制せよ」ということでは有りません。
各現場の現状を知った上で、それぞれの学びの場で「何を教えるほうが良いのか」ということを国の方針として打ち出すことは必要だと思っています。

教育は子どもの未来に対しての国の責任だと思います。「余計なお世話だ」と思われる方もいるかも知れませんが、やっぱり国が一定の方針を打ち出すことは必要だと思います。

また、「何を学んだかの記録」なども進学の際などにも非常に大事になります。いま、学んだ内容のポートフォリオ化という話もあります。学内での学び以外にもしっかり広げていくことが求められます。

学校・学外関係なく、そもそも教育への予算が非常に脆弱な日本の政治の現状です。その根本を変えていく必要があります。その変え方というのは「あの頃はこうだった」という懐古的なものではなく、現状を捉えた上で未来を向いていくものであるべきだと思っています。

皆さんはどう思われますか?
また、どのような状況ですか?
ぜひ教えてください。

動画でもこのテーマを話しています。


声つづりプロジェクトをスタートしました、

皆さんからいただく声を綴り(つづり)、僕の思いを公開していくことにしました。
その名も「声つづりプロジェクト」
僕の手元のメモを公開するようなイメージです。
この、「声つづりプロジェクト」を始動させた思いも近々記事に書きたいと思います。


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