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避難所の環境改善に目を向けるべき。1月20日(土)能登地方(輪島市)の避難所に炊き出しに行ってきました。

こんにちは。原田ケンスケ@衆議院岡山1区/声つづりプロジェクト代表 です。

週末に弾丸で、輪島市の避難所へ炊き出しの支援に行ってきました。
視察ではなく、炊き出しボランティアのため細やかなヒアリングなどはしていません。そのため、私の感想や、避難所の方などと少し話したことをもとにこのブログ記事を書いています。

避難所への炊き出しに行った経緯

被災地ボランティアの経験値が高い団体のメンバーとして行ってきました。東日本大震災以来全国各地で被災地支援を続けている団体です。
団体として、能登地方には、昨年2023年の地震の後にも珠洲市に何度もボランティアに入っています。今回の地震でも、そのときの関係性を活かして、ボランティアに入っており、今回で発災後2回目の現地入りです。
団体の代表の方と長年仲良くさせてもらっており、お誘いもいただき今回私も行くことにしました。
今回は東京、神奈川、鹿児島、岡山、大阪、宮城など各地からメンバーが集合。


私自身の被災地ボランティア経験

私自身は、東日本大震災(主に石巻市雄勝町)や西日本豪雨(倉敷市真備町)や2019年の豪雨(岡山県新見市・栃木県佐野市)で活動の経験があります。

日程

【金沢入り】1月19日(金)の午後に岡山を出発、新幹線と高速バスで金沢入り。(20時半頃到着)数人のメンバーと合流し宿となるゲストハウスへ。
日付が変わる20日の0時半頃に本隊が宿に到着。本隊は、19日に珠洲市で炊き出しを行い、夜になってから金沢に戻ってきました。
19日炊き出しの片付けなどを行い就寝。

【能登へ】20日の朝4時半に金沢の宿を出発。車3台で、輪島市へ出発。

渋滞にあうことなく7時すぎに輪島市到着。道中は自衛隊や消防隊や全国の自治体からの応援の車などをたくさん見ました。
道路は24時間体制で復旧作業が続けられていました。道路内の段差も沢山あり慎重な運転が必要ですが、コンクリートや砂で応急処置がされている場所もかなりありました。
昼の炊き出しを終え、4時前に避難所をあとにし、金沢に戻りました。

被災地を歩く

避難所に伺うまでの間、1時間ほど輪島市の中心部を歩きました。
輪島市役所の中には、2007年地震の際の記録掲示コーナーも有りまた。

市役所のトイレは小便器は水が出ませんでしたが、手洗い場は水量は少なかったですが出ました。

ほとんどの住宅に、応急危険度判定を行った紙が貼ってありました。赤色の「危険」や黄色の「要注意」の判定の家の割合が多かったですが、緑色の「調査済み」の紙の家もありました。
※緑色の「調査済み」の判定だから被害がないということでは有りません。
ニュース映像やSNSの映像だと倒壊した家屋や大規模火災で焼けた朝市の映像が多く流れます。一方で現地に行くと、前述のように大きな被害のなさそうな建物もありました。

避難所への到着

輪島市役所から車で10分足らずの避難所となっている小学校へ向かいました。避難所には約200人が身を寄せているとのこと。
10日ほど前に、炊き出しに来た際には、もっと多かったそうです。


体育館や各教室に別れて、被災者の方が暮らしています。10日ほど前に来たときには体育館では、パーテーションすらなかったそうですが、今はパーテーションができ最低限のプライバシーがあります。
しかし、未だにダンボールベットすら全員になく、床板の上に直接布団などを引いている状況です。
体育館の中には沢山石油ストーブが置かれていました。

水道から水は出ないものの、各自治体等からの沢山の給水タンクがあり、給水車も回ってきていて量として足りていました。
また、災害用のトイレも最新鋭のものがいくつか置かれていました。

私達の役割は炊き出しと子供の遊び場作り

1つは、炊き出し。未だに、避難所ではレトルト製品や非常食が中心で、公的な食事の支援がきていないそうです。
今回は、野菜たっぷり鶏鍋とお汁粉を作りました。
もちろん、食材・水・ガス・鍋・容器などすべて持参。


事前のやり取りで、学校の炊飯器は借りることができると聞いていたので、炊飯器は使わせてもらいました。
炊き出しの内容は、野菜たっぷりの鶏鍋と炊きたての御飯とお汁粉。
人によって味の好みが違うため、あえて薄味にしていろんな調味料をトッピングできる形式にしました。調味料のトッピングが何もなくても、とっても美味しいですがトッピングを選ぶことができることも好評でした。何回もお代わりにきてくれる方もいて、嬉しかったです。



そして、もう1つは、子どもと全力で遊ぶこと


子どもが楽しめる遊び場を作ることで、大人も少しほっとしてもらいたいと思っています。「子どもの学びを止めるな」といった表現はよく使われます。そのために、輪島市含めて各自治体の中学生が集団避難をしています。それも大事ですが、同時に「子供の遊び」ということも非常に重要だと感じています。特に、未就学児や小学生が周りのことを気にせずに全力で遊べる場を作りたいと思っています。

【現地入りをして、今思うこと】

能登から帰った次の日の、22日月曜日に悔しいでニュースが入ってきました。岡山県が知事会の要請を受けて、ダンボールベッドを22日に石川県に向けて運ぶというニュースです。
あまりに遅い!!
ダンボールベッドを運ぶことがもっと早くできないのか?どこに目詰まりがあるのか?しっかりと検証をしないといけないと思います。

食に関しても、私がいった避難所では温かいご飯の公的な支給はないそうです。そして、民間ボランティアの炊き出しもほぼなしだということです。
完全自立型で炊き出しの経験のあるボランティア団体が避難所に入れるような交通整理が必要だと思います。

看護協会、自衛隊、医師、各地から社協の応援などは私たちが行った避難所にも入られていました。それに加えて、民間団体の力をもっと活かせないものかと感じます。

今回の地震では、「2次避難」について政治家もメディアもすごく注目していると感じています。今後のインフラ復旧が長い道のりになり、仮設住宅を立てる場所を探すことが困難な状況の中で、居住環境が整うアパートやホテルなどの2次避難所への移動は大事です。
しかし、22日時点で1万人以上が避難所に暮らし、2次避難は全体の2割にとどまっている現状です。

いま、被災者が暮らしている避難所の環境の改善にもっと力を発揮するべき
だと感じています。

私は1日炊き出しのボランティアに入っただけです。冒頭にも書きましたが、視察・ヒアリングとしていろんな話を各所から聞いたわけでも有りません。あくまでも、炊き出しに入った記録としてこの記事を捉えていただければと思います。

引き続き、被災地の現状に想いを寄せながら、未来のために挑戦を続けます。




参考過去記事



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