年賀状から考えるいい企画のつくりかた | design-001
こんにちは!
今日は、2022年2月28日(月)まで竹尾見本帖にて開催されていた「クリエイター100人からの年賀状」展 vol.17 を訪れて感じた、いい企画のつくりかたをまとめてみようと思います。
展示を観てからかなり時間が経ってしまいましたが、
来年からは私もこだわって年賀状を作ろうと思っているのと、年賀状以外でも活かせる場面がありそうなので言語化しておきます。
展覧会サマリ
まずは展覧会のご紹介から。
クリエイターからの年賀状がたくさん観れるなんて、とても勉強になりそう!と思っていってきました。
いい企画のつくりかた
①王道を知り、外れすぎない
展示会場でまず感じたのは、はがきのサイズを守って作られた作品が多いことです。年賀状だから当たり前かもしれませんが、個性溢れるクリエイターからの年賀状であれば、はがきらしからぬ形のものがたくさんあってもおかしくないと思っていました。
ただ基本からあまりに外れていると、そこにばかり注目が集まってしまい本来の目的を見失うこともあるなと思い、なるほどなーとなりました。
王道を知り、どこで「らしさ」を出すか吟味することは大切です。
②「ならでは」をちゃんと出す
デザインも、寅モチーフや“2022”をあしらったものが多くありました。確かにそれらを入れると「今年の」年賀状になります。
受け手は、今年ならではのデザインの方が記憶に残るし満足感があるなと思いました。
ほかで流用できるような企画や提案では、浅くて弱いものになってしまっているということなので、もっと深掘りして、このお題ならではの、ほかではできない解決策・工夫になっているか確認すべきだと思いました。
③アイデアを直感で精査する
①②のポイントを押さえた上で、個性が出るアイデアを考えることになりますが、ここでは直感が大事になってくるのではないかと思います。
考えて出したアイデアだったのに、結果的に美しくない、おもしろくないものに仕上がってしまっては本末転倒。まず第一印象で「お、いいな」と思わせるものでないといけないなと思います。
考えているうちに、自分の中で論理が固まってきていいものに思えてくるところを、立ち止まって、直感でもいいものと思えるアウトプットになっているか精査すべきだなと思いました。
④想いをこめる、表現する
そして、ほぼすべてのデザイナーに共通していたのが宛名が手書きだったことです。
宛名がプリントだったら想いがこもっていないわけではないですが、手書きだったら、受け手は「大切に丁寧にひとつずつ宛名を書いているんだな」と感じるのはたしかです。
想いをこめていることを、どう伝えるか。想いをどう溢れさせるかにこだわることが、一番大事なんじゃないかと思いました。
まとめ
総じて、上質な大喜利をみた時?のような気持ちになりました。活躍されているデザイナーが、同じお題に対してアプローチした結果が一堂に会している貴重な展覧会で、とても勉強になりました。来年も訪れたいです。
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