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時間に関する本4冊読んでみた 文献紹介♯2


1.時間がない!

最近毎日の生活と仕事に追われ、やりたいことが出来ていないことに気づきました。
やりたいけどできていないことリスト
・セルフのジェルネイル再開する
・ドラマを見る(三体、ハウスオブザドラゴン、虎に翼、光る君へ等)
・韓国の音楽番組やサバイバル番組などを見る
・漫画を読む などなど

このままではいつの間にか人生が終わってしまう!という恐怖の気持ちになり、時間(管理)をテーマにして本を4冊選び読んでみました。

一番上の段3冊
なぜかこれだけ紙で買った。画像が汚くてすみません。

2.余談1 電子書籍と紙の本

いきなり余談ですが、今回電子書籍3冊、紙の本1冊を読んだところ、圧倒的に紙の本が早く読めたし、頭に入ってきたので、やはり本は紙で読むに限るなと思った次第です。
電子書籍の方には早く読める、場所を取らない、ハイライト(線を引いたり消したり、電子のしおりを挟んだり)が簡単というメリットがたくさんあるのですが、でも紙の本のメリットには叶わないかも。紙の本は売れるしね。
ただ、もしかしたら、紙で読んだ本(YOUR TIME)だけ著者が日本人だったことが理由である可能性もあります。
まだ検討の余地がかなりあるので、またテーマを決めて本を読み比べてみようとは思いますが、いい気づきになりました。あ、もちろんこれらは私費で買っております。

3.余談2 本の要約サイトではだめなのか

余談が続いてすみません。
個人的な話ですが、こういった、知識やスキルを身に付けることを目的としたようないわゆる自己啓発を読む際は、「著者が絶対に伝えたい一文」もしくは「この本の中で絶対に自分の役に立ちそうな一文」を見つけるということをかなり意識しながら読んでいます。
それは、自分が本とか論文を書く時もその「絶対にこれだけは伝えたい一文」を書くために長々と書いているからです。
長々とというのは語弊があるな。
長々とというよりは、その一文の価値を高めるための文章を書いているわけです。
だから、絶対にその一文を見逃さないようにと思いながら読んでいます。
逆に言えばそこだけ掴めれば、あとは速読でもいいかも。ぐらいの。だから私はYouTubeの本要約チャンネルや本要約サイトではだめで、自分で読みたいと思っています。なぜならその一文は自分が見つけるものだし、自分にとっての一文があるはずだからです。そして私の読書記録的なこの記事も私に刺さった部分を紹介しています。
誰かの役にも立てたら嬉しいけれど、立てなかったらすみません!!

4.余談3 自己啓発本は最後のページから読もう

最後の余談です。こういった自己啓発的なテーマの本を読む時に重視することは参考文献の質と量です。だから、自己啓発本のよしあしを判断するために、最後のページを見て引用文献をチェックします。例えば著者の経験談や知り合いの○○さんのエピソードばかりの本がありますがこういったものは分かりやすくする例としてはいいけれど、これしか書かれていないときは信ぴょう性を疑ってしまう時もある。主観だから。やっぱり科学的研究を引用してほしいです。
ただし主観でも、ものすごく役に立つことが書いてあることがあることもあります。7つの習慣とか本当にすごい本もある。見極めが難しいですね。その本を読む目的にもよるのかな。ワークもあると、やった感があっていいかもですね。なくてもいいけど。
とりあえず、今回読んだ本は全て引用文献がしっかりしていたので質の高い本だったと思います。
それではやっと紹介していくぞ!


5.1冊目:YOUR TIME(鈴木祐著、2022)

サイエンスライターの鈴木祐(ゆう)さんの本です。
この本のいいところは、どんな人にどんな時間術が合うのかをしっかりと解説しているというところ。
人によって合う時間術が違うから効果が薄くなってることを指摘しています。そのうえで人を時間の捉え方の癖によって分類し、分類のためのテスト方法を提示し、合う方法を教えてくれます。
分類の方法は過去を想起(濃薄/多少)、未来を予期(正誤/肯否)という概念で説明し、その見積もりの仕方から各4タイプずつに。
私はおそらく、予期については薄く多いタイプ(容量超過タイプとありましたが、妄想タイプとも言えるのでは)なので時間術としてはロールレタリング(自分に手紙を書く)をやってみたいと思いました。
想起については正しく肯定的なタイプだと思うので、タイムログを取ったうえで誘惑日記とか想起リライティングをやってみようと思いました。
ちなみに今回のカバー画像はこの本の読書メモを撮った写真です(公開する予定ではないメモであることもあってかなり汚い汗)

〇私が見つけた大事な1文
(1文と言いつつ4文あります。濃いものが一番大事と思ったものです。順番は出てきた順です。)

  • 「時間術で本当に管理すべきものは何か?(人生の価値観、努力の機会費用、注意力マネジメント)」

  • 「人間の脳は、過去と未来の変化率を高速で計算し続けており、そのプロセスを私たちは時間が流れる感覚として体験します。」

  • 「未来=いまの状態の次に起きる確率が高い変化を脳が『予期』したもの。過去=いまの状態の前に発生した確率が高い変化を脳が『想起』したもの。」

  • 「正しい時間術とは、あなたの『予期と想起』を調整するもの」

気になった方のためにアマゾンのリンク張りました。
(アフェリエイトではないので安心して飛んでください)


6.2冊目:DIE WITH ZERO(ビル・パーキンス著、2020)

先々のためにやりたいことを先延ばししてたら今を生きられないよという本。時間というよりはお金についての本かもしれませんが、著者はお金も時間を使って得たものという考えを採用しているので、時間の本とします。この考え方にもなるほど納得と思いました。そしてさらに「人生は、高スコアを目指すゲームでは無い。」という言葉にはっとしました。どんどんどんどん先のためによくしたい、お金も貯めたいと思っているところがある。だけどその時どき一瞬一瞬を大切にしたいし、時期によってできる経験や大事な経験は違う、そして、経験からは経験そのものだけでなく、記憶が得られるということ。私も結構先のことを考えて今我慢するということをやってしまいがちです(ただ、だからこそ今があるとも言えるな・・・)。
あと複利の大切さ、健康の大切さも解いています。
よく考えたら、健康に費やした時間、例えばダイエットしようと思ってやせるために運動した時間だってライフエネルギーなのかも。だけどこれからの時間を健康に過ごすためのライフエネルギーともいえるかも。
今の大切さについて、その時期時期に合った時間の使い方について考えました。

心に残った一文

  • 「今しかできないことに金を使え。人生の充実度を高めるのは、その時々に相応しい経験なのだ。時間と金という限りある資源をいつ、何に使うか。この重要な決断を下すことで、私たちは豊かな人生をおくれるのである」

  • 「人生はテレビゲームとは違って、果てしなく高スコアをめざせばいいわけではない」

  • ライフエネルギー(ビッキー・ロビン、ジョー・ドミンゲス著 Your Money or Your Lifeより)」とは、人が何かをするために費やすエネルギーのことだ。働く時もこの有限のエネルギーを使っている。つまり仕事で得た金はそれを稼ぐために費やしたライフエネルギーの量を表している。1時間で稼いだ8ドルであれ20ドルであれ、それを使うことは1時間分のライフエネルギーを使ったことになる。」

  • 「経験に投資する場合も同じだ。経験からはその瞬間の喜びだけではなく、後で思い出せる記憶が得られる。」


7.3冊目:「人生が充実する」時間のつかい方(キャシー・ホームズ著、2023)

最も時間管理術としてはちゃんとしてる本。ぽい本。
分量あるし参考にしている文献の量も桁違いに多い。一番読みごたえがあった本でした。
参考になる箇所も多かったです。
参考文献、特に快楽順応の論文と経験の評価を決める論文を読んでみたいな。
時間記録エクササイズを1週間分行いましたが、やはり、楽しく有意義な活動をしている時が一番幸せでした。
楽しみは分散させるぞ!
出来事のピークと終わり方をよくするように意識するぞ!!!!


心に残った一文(多すぎてすみません。あは。)

  • 「自分の時間をどう投資し、いかにして自らを時間に投じるか、その方法が分かればもっと幸せになれます。」

  • 「時間記録エクササイズを行うことで、幸せに感じるだろうと自分で思っている活動が、果たして本当に幸せをもたらしているのか把握できます」

  • 「ハッピーな時間=楽しくかつ有意義」

  • ※(このnoteは自分にとって意義のある楽しいことなので続けられているということを理解しました)

  • 「私たち人間には、同じものに繰り返し触れると順応するという強力な性質があります。情緒的なインパクトがさがってしまいます。慣れるのです。(幸せにもつらいことにも慣れる)」

  • 「気が逸れている時、幸せの度合いが下がる」

  • 「もしそのリクエストが今日だったとしても受ける、と思えるものだけに「イエス」と答えるというものです」

  • 「快楽順応を活かすには好きな活動を分割して「はじめ」をもっと作り、飽きてしまわないようにするとよいでしょう。(嫌なことは固めて、楽しみは分散させる)

  • 「人がその時々に抱く感情は、その出来事を振り返った時の評価の合計とも一致しないことがわかりました。むしろ人々の記憶を決めるのは、出来事のピークと終わり方でした。」


8.4冊目:限りある時間のつかい方(オリバー・パークマン著、2022)★

この本が一番インパクトがありました。すんごくおもしろかった。
人生80年と考えると、全部で4000週くらいである、みんなもうすぐ死ぬ。という論調から始まるこの本。
生産性オタクだった著者が「将来のため」という思い込みに飲み込まれていたことに気づき、どれだけ時間を管理しようとすることがばからしいかを様々な文献を用いて解説なされている本です。
著者の文章とか、文章から感じる性格が好き。
ちょっとひねくれている感じがします。
畳みかけるようにあれもだめ、これもだめ、という文が続きHowが無い中で生まれる「じゃあどうすればいいの」という疑問に対するが答えが「『自分はいまここにいる』という事実に気づくこと。」なんです。
すごすきる。すごい本だった。。
とてもおすすめします。

印象にのこった一文(多すぎますね。すみません)

  • 「時間をうまく使うことが人の最重要課題になるはずだ。人生とは時間のつかい方そのものだといってもいい。」

  • 「仕事の量は、完成のために利用可能な時間を全て満たすまで膨張する(パーキンソンの法則)」

  • 「「ほかにも価値のある何かを選べたかもしれない」という事実こそが目の前の選択に意味を与えるのだ。」

  • 「本当にやりたいことがあるのなら、確実にそれをやり遂げるための唯一の方法は、今すぐに、それを実行することだ。」

  • 「優先度「中」を捨てる」

  • 「それに対して注意力は生きていることそのものだ」

  • 「注意を向けることが、献身の始まりである(メアリー・オリバー)」

  • 「(計画の)本当の問題は、その努力が成功するかどうかを、今この時点で確実に知りたいと思う心理にある。それが不安を生むのだ。」

  • 「何もかもを単なる道具とみなす経済システムの中で生きていればそうなる(限りある時間を未来のための道具にしてしまう)のも当然だ。」

  • 「『自分自身を将来のための手段として使う』という自虐的な行動を僕たちはあえて選んでいる。そうすれば自分の人生をコントロールしているという全能感が手に入るからだ」

  • 「今この瞬間にいようとする努力は時間を未来のための道具にする態度とは逆に見えるが、どちらも『時間を最大限に活用しよう』という考え方のバリエーションに過ぎない」

  • 「今を生きるための最善のアプローチは、今に集中しようと努力することではない。むしろ『自分は今ここにいる」』という事実に気づくことだ。」

  • 「今を生きるとは、今ここから逃げられないという事実を、ただ静かに受け入れることなのかもしれない。」



9.まとめ

かなり文章量が多くなってしまいました。
まとめると、
「自分の大事なものを自覚してそれに時間(とお金)を使おう」
「経験と経験から得られる記憶は財産である」
「嫌なことはまとめて、楽しいことは分散させてやる」
「今自分はここにいると気づこう(今を大事にしよう)」
ということあたりでしょうか(雑)。
ちょっとだけこれらの本に書いてあるエクササイズを試してみて思ったのが後悔や不安が減ったということです。
特に「今自分はここに今しか生きられない時間を生きてる」と気づくことで、その時に感じている負の感情(例えば不安)はきれいさっぱり無くなりました。
すごい!やってないワークやエクササイズがたくさんあるので興味があるものからやってみようかな。
またそこで時間がなくなりそうですが、長期的に見たら幸せにつながりそうな気がします。
このnoteを書くのも自分の価値観にとって意義深く、楽しい活動(かなり時間はかかるけど)なので、楽しみながら続けたいです。


それでは長い文章でしたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。
楽しい今を過ごしてください!

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