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今年の目標を5月に立てたっていい

そろそろ、「本を集中して読めるようになる」というかねてよりの目標を達成したい。

子供の頃は毎日本を読み、読書が大好きだった。
本を読むのが好きというと誰からも褒められて、好きだったのはそのかもしれないけど、少なくとも、読書の楽しみ方を自然と知っていた。

私の読書家期間は短く、儚く、中学生になったあたりからめっきり興味を失った。
特にきっかけがあったとは思わない。
興味をもてるものが他にも増えたのだろうし、大人に褒められるという特典の価値が薄れていった結果でもあるかもしれない。

ずっと、本を読んだ方がいいなという気持ちがあった。読書は良いことすべきことという感覚は消えなかった。すると義務感が芽生えて、より距離を置きたくなった。こちらから本の背表紙を追いかけていた頃は、表紙を開くのが楽しみだったのに。

本を読めば旅ができる。自分の人生をいっぱいに使っても知り得ないことを知り、疑似体験することができる。本を通して知る知識や感情や名前が、自分の血潮になる。そういうことが読書の価値であると最近小耳に挟んだ。そして思い出した。そうだった、私が昔「面白い」としか形容できなかった本の中の世界には、確かに旅があった。

本を読んで旅に出たい。旅に行けば進化できるから。進化すれば退屈に感じるものを楽しめるかもしれないから。日々を同じことの繰り返しと感じたら、環境を変えるか、自分が進化することだ。進化すれば、これまで通り周りにある全てのものが新しいものになる。また退屈するまで束の間の新鮮な日々が手に入る。

集中力がない、というのは、私の性格を表す言葉ではないと思っている。
人から特に指摘されたこともないし自分で特別に不便を感じたこともない。かと言って集中力が高い、どころか集中できていると感じた記憶もこれまでに数えるほどしかなく、もしかすると私は、集中とはどんな状態を指すのかを知らない。
だから、集中して本を読むために何が足りていなくて、どうすればいいのかわからない。いや、多分おそらく、スマホを見えないところに置けばいい。そうしよう。

今までと違う本を読もうかなと思って、5分も立たずにとじて、そのまま日が過ぎて、進化したいなぁと思って、本を読んだ方がええなと思って、閉じて、進化したいなぁ、で、読まない本を買ったりしている。この道を逸れれば大進化だ。人が目標を立てる時って、今までと違う自分に大いに期待している。

だから、本を読もう。そのために本を買おう。
じゃなくて、スマホを見えないところに置いて、本を開こう。今年が終わるまでに。



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