岩野竜のユダヤ教育哲学入門: 書籍紹介『ユダヤ家族の教え』とは
2000年にSanta Monica College、2004年にCalifornia State University, Northridgeに編入、2006年24歳の時に任意チャリティー団体Peace warldを設立(戦争がある世の中をもじってwarld)、2008年から『ユダヤ家族の教え』を講演し始めた岩野竜さん。
この記事では、企業研修や個人コンサルとして岩野竜さんが提供している『ユダヤ家族の教え』と書籍についてまとめました。
岩野竜のプロフィール
まずは岩野竜さんのプロフィールを紹介します。
プロフィール
生い立ち
岩野竜さんは台湾と日本ハーフの父、台湾とオランダ混血の母を持つ家庭で誕生しました。
幼少時期は親に連れられて台湾と日本を行き来する生活を送っていました。
また、父親とは日本語(関西弁)、母親とは北京語、そしてユダヤ家族とは英語でコミュニケーションを行っています。
岩野竜さんの多言語スキルは、日本語以外の習得に苦労する日本人にとって羨ましい能力です。しかし、岩野竜さんもこのスキルを何もせずに身につけたわけではありません。
本人の努力も確かにあるでしょうが、加えて、岩野竜さんの両親は得意とする言語が異なっており、また幼児期には台湾と日本を行き来する機会も頻繁にあったようです。幼少期から多言語に触れる機会の多い環境で育ったことが、多言語スキルの習得に大きな影響を与えています。
このような幼少期からの経験は、岩野竜さんの海外や多言語へのさらなる興味にも繋がりました。その結果、青年期にはアメリカに渡り、ユダヤ家族と英語でコミュニケーションを取りながら生活するといった国際的な経験も積んでいます。
以上の経歴と本人の努力の結果、岩野竜さんは異文化への理解と尊重が出来る国際的な人物として成長しました。
3つの名前
さらに、岩野竜さんは日本名の「岩野竜」、アメリカ名の「Ryu Julius」、台湾名の「陳 頌文」と3つの名前を持っています。
日本でも複数の名前を持つ文化はありますが、一般人からするとあまり身近ではないかもしれません。
台湾名の「陳 頌文」は生まれた時から現在まで持っている名前、アメリカ名「Ryu Julius」は、ユダヤ家族によって、教育者名として命名され取得した名前です。
このように、岩野竜さんは習得した多言語スキルと異なる国の名前を生かして、それぞれの国の文化に触れることで、活躍の幅を広げています。
岩野竜の(登場)書籍
ここで、岩野竜(Ryu Julius)さんの(登場)書籍を紹介します。
『ユダヤ大富豪に伝わる最高の家庭教育』天堤太郎 (著)
ユダヤ人は、世界人口のたった0.2%しかいないにもかかわらず、アインシュタインやボブ・ディランなどノーベル賞受賞者の20%強、スピルバーグなどアカデミー賞受賞者の30%強を占め、Googleやスターバックス、マクドナルドを創業するなど、世界でその才能を遺憾なく発揮している例が多い。
その秘密は、代々受け継がれている家庭での教育法にあった!
どんな時代・社会になっても“自分で答えを見つける"“自分で稼げる"力を養うユダヤ式教育プログラムを、アメリカ在住のユダヤ人大富豪に師事し、その教えを徹底的に叩き込まれ、自らの子どもにも施している著者が、具体的に明らかにした一冊。
『起業迷子ちゃんとユダヤ神』木原芽衣子(著)
著者がユダヤ教育伝承者Ryu Julius氏から学んだ「ユダヤの原理原則」を小説化!がんばってる行動しているのに、なぜか現実が思うようにならずに悩んでいる方。一歩踏み出したいけど勇気が出ない方におすすめです。
手取り16万円の契約社員として働いていた主人公「めいちゃん」。
自分の人生をより良くしたいと思い、今流行りのSNSビジネスをスタートしたものの、いくら行動しても売上は頭打ちに。
目標だった脱サラも、このままでは叶いそうもない。
人知れず悩み、未来に不安を抱えて思わず涙が溢れると、目の前に『ユダヤの神様』と名乗るタキシード姿の男性が現れて………
こちらはシリーズ作であり、現在4冊が出版されています。
『人生変えたい!? 熱く生きるためのユダヤの教え』阿部ヒロ(著)
熱く生きるためのユダヤの教えが一冊に集約。
逃げ続けてきた男が、自らを変えようともがき続ける物語。
友人の主催するラスベガスのセミナーに参加。 そこで出会ったユダヤ人講師、そして、ユダヤの教えとは?
ユダヤ人が世界人口の0.2%しかいないのに、世界的企業創業者や、ノーベル賞受賞者にユダヤ人が多くいるのはなぜか?
それは「タルムード」というユダヤの経典の教えにある、生き抜く知恵が、13歳までに身についているからと言われています。
本書でそのエッセンスを読み学ぶことができます。
『史上最高の教育法 脳科学と行動心理学に基づく5000年の叡知』三宮知子 (著), 早水丈治 (著), 水野美穂 (著), 和田政子 (著)
岩野竜から著者らが学んだ「成功の原理原則」。
幸せに生きるための教えによって、人生を大きく変えることに成功した実践者4名による書き下ろし。
世界で0.2パーセントの人だけが知っている成功の原理原則を大公開。
これらの書籍は、岩野竜さんの『ユダヤ家族の教え』を伝える研修やコンサルティングを受けた著者が、それぞれ自身の経験をもとに出版しています。
多くの先人たちによって築かれた素晴らしい哲学を、教育が人生を変えるという信念に基づいて共有している岩野竜さんのコンサルティング業務は、これまでに利用された多くの方から高い評価を受けており、幅広い分野で利用されています。
また、「ビジネスの原理原則」や「真の成功者とは?」をテーマに、激動の時代を生き抜く考え方やビジネスで成功する方の特徴を、ユダヤ式教育プログラムをもとに紹介しています。
ユダヤ家族の教えとは
天才を輩出する教育論
ユダヤ家族の教えは大富豪と天才を輩出する教育論と言われています。
ユダヤ人は現在世界中に1400万人程、つまり東京都の人口程度にもかかわらず、世界的な経営者や大富豪を輩出、ノーベル受賞者は世界の全受賞者の22%を占めるなど、圧倒的な成果を残しています。
一方、ユダヤ人は約4000年の歴史の中で、約2000年も迫害が繰り返され、「流浪の民」として生き抜いてきました。
そんなユダヤ人が大切にしてきたのは、人に盗まれることのない「知識・頭脳」、そして世代をつなぐ「子ども」です。
自己肯定感を育てる5つのプロセス
ユダヤ人は家庭教育において、以下の5つを子どもに伝えると言います。
これらは自己肯定感を育てるプロセスそのものであり、ユダヤ人家族は、普段から子どもの知的好奇心を刺激する教育を実践しています。
ユダヤ人の親は、子どもに命令したり、子どもを叱りつけてコントロールすることではなく、子どもの知的好奇心を刺激し、自主的なやる気を引き出す点を重視しています。
好奇心や情熱を引き出す教育
天才を生み出すユダヤ人の親は、子どもに強制する、与えるのではなく、子どもの好奇心や情熱を「引き出す」ことに注力しています。
親が好奇心を刺激するような環境をつくり、日々、子どもの情熱を見つけようと気にかけているのです。
そして、子どもの好奇心の芽が見つかれば、水を与え、栄養を与え、高いレベルに引き上げて得意にしてあげる。
このサイクルが実現できれば、子どもはその道で一流に育っていくことを、ユダヤ人は長年の歴史と経験から理解しています。
固定概念に囚われない柔軟な思考力
また、ユダヤ人の家族はよく討論を行います。
これは、親の価値観や方針を押しつけるためではなく、子どもに一つの物事について、人それぞれにさまざまな考えがあることを教えるためです。
幼少期から議論に慣れさせることで、自分の考えを主張すること、自分の意見を曲げないことの大切さを身につけることができます。
この自分の意見を曲げないことの大切さというのは、ただ頑固という意味ではなく、相手の意見を尊重しながら、自分の意見も尊重する力を身につけることを指します。
討論は理屈で相手を打ち負かすことが目的ではなく、物事をよりよくするための知的なゲームであり、楽しむものだということを、ユダヤ人は幼少期から教育に取り入れているのです。
ユダヤ家族にとっての教育
ユダヤ家族にとって教育とは、どんなに苦しい状況でも人生は楽しみに満ちたものだということを見つける力を根付かせてあげること、好きなことを追求することを重視し、成果や結果を求めないという考えが浸透しています。
また、倫理観や道徳心に問いかけさせる機会を多く作り、自分で考える思考力の育成にも力を入れています。
ビジネスのお金を稼ぐという観点においても、まずは自分の好きなことを見つけ、その分野で成功した人から学ぶ姿勢を持つことが重要であると、ユダヤの大富豪から語られており、『ユダヤ家族の教え』に基づいた活躍であることがこれらのコメントから垣間見えるでしょう。
岩野竜の活動理由
岩野竜さんは、ユダヤ家族と過ごす日々からこの『ユダヤ家族の教え』を学び、彼らの教えが本当に素晴らしいと感じ、人々に伝えたいと思ったことからこの活動を始めました。
その後、世界的に有名な先生達の経験からも、成功者の考え方には共通点が多いことに気づき、『ユダヤ家族の教え』は本物だと再認識したそうです。
岩野竜さんはビジネスに活用して成功するという選択肢がありながらも、この『ユダヤ家族の教え』をより多くの人に広げたい、伝えたいと思い、教育者の道を選び、現在も精力的に活動を続けています。
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