逆子治療のやり方【鍼灸】
赤ちゃんは、妊娠初期には半数近くが逆子ですが、週数が進むにつれて正常位になっていきます。
しかし、妊娠28週になって逆子であればそこで積極的に逆子を改善するように介入し始めます。
患者さんが通う産婦人科によっては、鍼灸治療を勧めたり、患者さんがネットで調べて治療院に逆子改善を求めて来院するケースもあります。
逆子には〝至陰〟に灸
逆子治療に有名なツボとして至陰(しいん)という名前のツボが、足の小指の爪の際、外側にあります。
そして「右の至陰」にお灸をするというのが伝統的な治療法です。
東洋医学では 『女性=右=陰、男性=左=陽』といった分け方をする考えがあり、女性は体の右側のツボを使う、とされるものがありますが、ツボを押してズーンと感じやすい方=刺激の入力がしやすい方を優先したほうがよろしいかと個人的に思います。
治療の仕方
また、至陰だけにお灸をして効果が得られない場合、治療の補助穴として三陰交(さんいんこう)という内踝上方に位置するツボを併用する場合もあります。
指先のような小さいところへお灸をする場合、糸状灸(しじょうきゅう)といって、糸のように細くひねった艾(もぐさ) を使います。
最初は5壮ほどからはじめ、逆子が改善しないようであれば2~3壮ずつ増やしていきます。
私は、熱さを感じないヒトの場合、50壮くらいしたこともあります。
指の奥に熱が通る感じがしたらそこからもう2壮したら終了。
※逆子だけに焦点を当てて治療する至陰や三陰交だけの灸をしても良いですが、妊婦さんが疲労や腰痛など他の主訴も抱えているようならその全身調整をするのも大切です。
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