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10年来の背中の冷えが改善した例【鍼灸】

以前、背中が冷えるという主訴で来院なさった方がいます。

来院までのエピソード

20歳頃から肩甲骨の間が「ヒヤーッとした感じ」で冷えるようになり、10年以上経過している。

冷えは仕事中、夏、冬に強く感じ、カーディガンを羽織って対処。

冷え以外の体調としては、疲労時じんましんが出ること、風邪をひきやすく、年に一度は気管支炎や肺炎になること。

施術

この患者さんの来院当初は、7月半ば。

ちょうどオフィスで冷房がかかる時期でした。

この方の背中を見ると、冷えを感じる部分に一致して筋肉が硬くなっていました。

それ以外にも背骨の歪み(回旋)が、背中から腰にかけての広範囲にみられたのが特徴的。

また、背骨上をさすると、肩甲骨の高さ付近では皮膚があまり動かない状態でした。

これらの特徴がある付近は血流が流れにくくなっているはずなので、これが背中の冷えの原因ではないかと推測し、 脊柱起立筋を狙って鍼を刺し、灸はそこに加えて背骨上にも実施しました。

特に、冷えを感じている肩甲骨の間を特に念入りに!

すると、患者さんは、術後10日間くらいは症状が全くでない状態が続き、これを過ぎるとまた冷えが出てくる…という状態でした。

しばらく2週間に一度のペースで、11月半ばまで通ったところで10回ほど来院した頃から背中の冷えが感じられなくなり「この2週間は調子が良い」とおっしゃる日も出るようになりました。

長年悩み続けた背中の冷えが改善したため、信頼していただけた患者様です。

治療目的が風邪の治療、気管支炎・肺炎の予防へ

疲れがたまっとき、数ヶ月に一度くらいは冷えることがありました。

症状が良くなってから、定期的に来院してくれました。

冷えは緩和したものの、風邪をひきやすい、というかひどいと気管支炎や肺炎に移行してしまうので、治療目的は「風邪の治療、気管支炎や肺炎の予防」 へと変わりました。

風邪をひき体調が怪しくなると必ず来院していましたが、

「胸元がモヤモヤする…」ということを訴えていたので、気管支に炎症が起きている状態だったと思われます。

そうして冬の間も来院し続け、風邪を引くことが度々あったものの、重症化することなく越冬することができたので、鍼灸による免疫力向上の真価が発揮された良い症例でした。

それからも1〜2月に一度くらいのペースで体調管理で来院なさっていので、

「おや? ちょっと不調かな?」という早めの段階で元気を取り戻すよう調整することで、無難に過ごせていらっしゃいます。

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最後まで貴重なエネルギーを使ってお読みいただきありがとうございました。あなたが日々、穏やかに楽しく過ごせますよう、心からお祈りしています(╹◡╹)