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執行草舟の視線とは

『執行草舟の視線』を読んでいるとさまざまな問いが生まれる。霊性文明を考えることもなかった者が考えるきっけになったのだ。1冊の本との邂逅は何にも変え難い。
そして驚いたのは、肋骨が折れ入院中に全生命を傾けて本書は綴られたと知る。
血で書かれた文章は、血で読まなければならぬ。書き手、読み手が血で呼応できたとき、この本は漆黒の闇のなかで煌めく明けの明星となる。
そのとき本書を境に霊性文明以後、霊性文明以前という本の概念が生まれるだろう。