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中小企業がエース社員戦略をとってしまう理由と危うさ

企業は優秀な人に仕事が集まりがちな傾向があります。

それは大企業も中小企業も同じかもしれません。

ただ、中小企業については大企業より
その戦略をとらなければならない理由があります。

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それはチームメンバーの質が中小企業は低すぎるためです。

中小企業の社員は当たり前のことができない人が多く在籍しています。

報連相ができない。

スケジュールを立てれない。守れない。

メモを取らない。

そもそもルールを守る意識が低い。

このような社員の集まりではそもそも組織力を生かした戦術
取りづらいのです。

いくら戦術を立ててもルールを守らないため、機能しません。

サッカーで例えると精密なパスサッカーを求めるようなものです。

まともにパスやトラップができない、戦術を理解できないメンバーの集まりでは機能するわけがありません。

そのため、組織力が生かせないのであれば個の力で戦おうとします。

それがエース社員戦略です。

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エース社員が活躍することで成果があがるのであれば
エースが活躍できるチームを構築します。

雑用などは他のメンバーが引き取り、エースはリソースを
注力すべき重要な部分のみを行う。

エースが活躍できるようチームを最適化するのです。

それにより成果が挙げられることができます。

ただ、問題はエースがいなくなったときチームが崩壊してしまうのです。

メンバーからは主体性が失われています。

スキルも身についていないでしょう。

その状態でエースが抜けてしまうと、
誰か別のエースが来ることのみを期待します。

しかし、そんな人は来ません。

中小企業に在籍している優秀な人材は数が限られていますし、
中途で入ってくる見込みも薄いでしょう。

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では、エースが抜けないように対策をすべきですが
これもうまくいきません。

優秀なエースはいつまでも成長しないメンバーを見て
愛想を尽かしてしまうのです。

給料は大差ないのに能力や責任を求められるので当然です。

会社には給与テーブルがあるため評価するにしても
他者の3倍の報酬を与えることはないでしょう。

エース社員戦略は労働人口が不足し、転職が当たり前となった
今の時代にはそぐわなくなっています。

早めにこの戦略から脱しないとエースが抜けてしまい
組織が崩壊するリスクが年々増加しているといえるでしょう。


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