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皆が目を鍛えろっていうけどどうやって鍛える??練習問題を作くってみた!

芸術に必要な目って?

こんにちは原田将典です。
芸術やっている人なら一回は聞いたことある言葉があると思うんですよ。

「上手くなりたいなら目を鍛えろ」

言ってることはわかるんだけど、どうやったら鍛えられる?
ただ作品見てても鍛えられている気がしない
そんなこと思いませんか?
なので実際に写真を見てもらって目を鍛える練習問題を作りました。

鍛えられてる目ってどんな目?

目を鍛えるという言葉から「観察力」に焦点が当たると思います。
光が当たっているとか、どんな色なのかどんな構図なのかみたいな。
もちろん大事なのですがそれだけでは不十分です。
なんでその光、色、構図になっているのか等
「写真に写っていない作者の意図」を見れるようになって初めて鍛えられた目といえます!
まとめると「鍛えられた目」とは
写真の中にある情報をもとに写っていない作者の思考まで読み取れること
これが鍛えられた目の条件になります。
というわけで練習問題行ってみましょう!!

練習問題1

まず下の写真を見てください。
思ったことや感じたことをまとめてみてください。

シンキングタイム!!


もうちょい!!


はい!ここからは正解というわけではないですが僕だったらこんな感じでこの写真を見るといった内容を書いてみます。
・構図
 女の人と壊れた仮面が並んでいて対比構造になっている
 間に目があって二つを見ているのか隔ててる
 女の人は仮面と逆を向いている、
 立体感はあまりつけていない
・色
 目だけ青でそのほかはくすんだトーン
・その他
 仮面は外側のほうが汚い、画面の外側は暗くなっている

まずは目に見える情報だけで書きだすとこんな感じです。
次にここから作者の意図を読み取っていきましょう

正直タイトルがないと分からない部分が多いですw
ただ僕だったら
仮面を「上っ面の自分」
女性を内面と読み解くと思います。
本人は上っ面が嫌いで避けてる
嫌いだから少しずつ仮面がはがれて内面が出てきてしまっている
そこを観衆はすべて見ている
でも本人が思っているより興味はないし
内面も隠せていない
なので作者が言いたいのは
「本人が思っている自分」「外から見る自分」の違い
これがテーマかなと考えます。

いかがでしょうか?ぜひほかの意見があればコメントで教えてください!
次の練習問題に言ってみましょう!

練習問題2

まず下の写真を見てください。
思ったことや感じたことをまとめてみてください。

シンキングタイム!!


もうちょい!!


はい!ここからは正解というわけではないですが僕だったらこんな感じでこの写真を見るといった内容を書いてみます。
・構図
 シンプルな日の丸構図
 バストアップのポートレート
・色
 暖色でまとめている。蝶の色と背景の色が同系色
・その他
 顔には蝶がたくさん張り付いている
 蝶と顔の間に薄い布が一枚挟まっている
 1部アクセサリーもついている
 服はシンプルな黒

まずは目に見える情報だけで書きだすとこんな感じです。
次にここから作者の意図を読み取っていきましょう

服はシンプルな上に目立たないため今回はテーマと関係ない可能性が高い

顔に群がっている蝶がどんな意味があるのか
薄い布は何の比喩なのか
この辺が検討項目になりそう
やっぱりタイトルが欲しい!!!w

蝶はきれいなものの象徴になる場合が多い
宝石もついているので周りに群がっているものはきれいなものかな?
しかし蝶も虫なのでちょっと気持ち悪い要素もありそう

綺麗なものが薄布を隔てて顔にまとわりついている
この辺から僕だったら
宝石、蝶はメイクの比喩表現なんじゃないかと思います。
ライティングもビューティよりですし
布はファンデーションというか本人と同化していないけど上に乗っかっているもののメタファーかなと思います。

作者が言いたいのは「メイクのきれいさと気持ち悪さ」になると思います
メイクはきれいだけど、本人を見えなくする、全然別人になる気持ち悪さもある
こんなことを言いたいのかなと

最後に


どうだったでしょうか?
ちょっとは目が鍛えられましたか?
練習問題を解いてみて展示に行く重要性も見えてきたのではないでしょうか?
展示に行って作者の意図を聞き答え合わせをする
これが目を鍛える最短ルートになります。
ぜひ展示に行ってみて目を鍛えてください
それではまたー

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