モノ消費とコト消費を踏まえて ARTやイラストの売り方を考える。

モノ消費からコト消費へ。2000年代後半より「コト消費」と言われることが多くなった日本社会ですが今回はそもそもコト消費とは何のことか、そしてARTやイラスト、表現活動に置いてのコト消費とはどういったものを指すのかを考えてみますね。


そもそもモノ消費とコト消費とはなんだっけ?


そもそも「モノ消費」というのは家電製品に代表される冷蔵庫・洗濯機・白黒テレビが普及した時代かた3Cと言われる自動車・カラーテレビ・エアコンなど、生活をより一層豊かにするものとして多くの消費者に選ばれてきましたが、現在、そうしたものはほとんどの人に行き渡ってしまいました。


機能的な価値だけでは消費者に選ばれにくくなってしまいました。


そうした国内消費の成熟化により消費者の価値目線は「モノ」から「コト」へと変化して行きました。


実際どういうことかというとショッピング(モノ消費)だけに価値がある訳ではなく、例えば街歩き自体に価値を見出すことだったりします。


自然体験ツアーやスポーツ観戦、四季を楽しむこともコト消費に当たるでしょうね。


特に外国人観光客に対してのコト消費の需要が顕著に現れていて、多くの観光客はすでに2度以上の来訪になっており、"爆買い"と言われた1度目の大量の観光客が押し寄せた次に、観光客達は日本に対して買うこと以外の体験を求めるようになり、インバウンド消費も"爆買い(モノ消費)"から"コト消費"へと移り変わるようになりました。


ざっくりモノ消費とコト消費とは上記のような意味です。


ARTやイラスト、表現活動に当ててみると何があるか?


例えば似顔絵などはまさにその典型です。画家やイラストレーターとお話しをしながら似顔絵を描いてもらう。これ以上ないに素晴らしい価値です。


作家がイベントなどで行っているワークショップなどもそうですね。一緒に作品を作って見ましょうという価値がここ最近で急増しました。


ARTの分野に置き換えてみると、様々な場所で作品を展開しているチームラボなどもこれにあたります。子供達がプロジェクションマッピングなどを用いた作品の中で自由に遊ぶ姿は見ていて微笑ましくなります。


そもそも地域アートと呼ばれる各地域毎で行われる芸術祭などはまさにそれですね。


話が大きくなりましたが、こないだお話しした個人でできるサブスクリプション型のオンラインサロンやファンクラブもコト消費です。こうしてみると随分コト消費も定着したのだなぁと実感します。


人々は"モノ"を買う以上の価値を求めるようになりました。

決してどちらかに偏る必要はないのかな、と思っています。


コト消費で導入してモノを売る


例えば「似顔絵描きます」で広く一般の人々にアピールして、描き終わった後で「どんな作家さんに描いてもらったかわかるようにグッズを買って帰ろう」など、売り方としてはパーフェクトですよね。

まだまだ考えて行けることは沢山ありそうです。皆さんも試して見てはと思います。




大阪で絵画制作や美術活動をしつつ、ARTspace&BARアトリエ三月を運営しています。サポート頂いた分は活動費やスペース運営費として使用させて頂きます。全ての人がより良く生きていける為に 美術や表現活動を発信し続けます。