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"好き"を超える業(ごう)と呼ぶモチベーション。

前々から思っていたのですが、僕がテキストを書くのはほぼほぼこちらのnote内だけでたまにtwitterに連投するかなぁくらいです。

が、二週間に一回アトリエ三月の展示がスタートする際には一応展覧会の紹介文を書き、ネットやギャラリー内に貼り出してて、勿論作家さんの作品についてなのでそれなりに頑張って書いているので是非見てください。


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アトリエ三月では津城野葉太個展 三つ子の時代を開催します。

鉛筆を用いて細かい書き込み表現が特徴的な津城野氏の6年ぶりの個展開催となります。

今回はF50号の3部作をメインにした展覧会となります。メインの作品がそれぞれに昭和、平成、令和を主題にして描かれています。

レトロフューチャーとは懐古趣味的(レトロ)な未来(フューチャー)像のことであり、一見相反しているような言葉のように聞こえますが確かに津城野氏の作品に描かれたような未来像が、僕や、多くの大人たちにはありました。

改めて意味を調べ直すとなんと手塚治虫から新世紀エヴァンゲリオン(旧劇場版)まで定義の範疇に入っているのが驚きでしたがまさに私たち大人が歳をとったということを思い知らされます。

1980年ごろにこの言葉が流行した当初は多くの人の未来像は大阪万博に代表されるような原子力発電をエネルギー源とし、色とりどりのプラスティック製品に象徴されるような思い描いていた未来像ではなく、福島第一原子力発電所事故や、SDGsが多くの国で叫ばれるように、より持続可能な未来を思い描くようになりました。

私たちが住む地球の資源は無限ではなかった。

しかし、私たちがキャンバスやウィンドウの中に何を描こうかは自由です。原子力というものが鉄腕アトムやゴジラなど様々なサブカルチャーを生み出してきたように私たちの想像力の源泉になってきたのは確かにそうでした。

津城野は幼少時代に垣間見た”あったかもしれない未来”を描き続けます。

この機会に是非ご高覧ください。

アトリエ三月 原康浩

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こんな感じですね。

今日から始まったのは津城野さんて方の展覧会です。僕とほぼ同世代の方。

レトロフューチャーって言葉を改めて調べてみたのですがあるサイトによっては定義がエヴァンゲリオンにまで入っているのが時代を感じました汗


津城野さんの作品は定義するとするとなかなかどののジャンルに入れればいいのかわかりませんが、僕はそうした作品がすごく好きです。絵画なのか漫画なのかイラストなのか・・こうした作品はつまり枠にとらわれない作品ってことですよね。

とにかく原画を見て貰えばわかるのですが、本当に絵を描くことや絵を描く対象が好きなんだなぁというのが作品の端々から伝わってきます。


合田誠氏などは「絵を描くのが嫌で嫌で仕方がない」というし、一定数自分のやりたいことをしているのに苦痛で苦痛でたまらないという人もいるのですが、なんとゆーか、こうした好きが全面に出てくる作品には敵わないなーとか思ったりします。


勿論好きなだけでいい絵が描けるなら誰も苦労しないので津城野さんには好き+それ以上の努力とか経験とか何かしら突出した部分もあります。


敢えて言えるとすると、

好き+描かなければならない という謎の業

みたいなのがあるんだと思います。


「この3部作描くのに3年かかりましたからね・・・」

と搬入の際に呟いていました。


「描かなければならない という謎の業」という中には「とにかく自分が自分の作品を一番見てみたい」という理由があって描き続ける人もいます。

まーでも好きで誰でもできることではないというのは強く抑えておくとして、是非沢山の方々に見ていただきたいですね。

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大阪で絵画制作や美術活動をしつつ、ARTspace&BARアトリエ三月を運営しています。サポート頂いた分は活動費やスペース運営費として使用させて頂きます。全ての人がより良く生きていける為に 美術や表現活動を発信し続けます。