公募展のつくりかた
公募展、やるの久しぶりなんですよね。
一年に一度の大阪アンデパンダン展はチームで動いているので役割分担もあり、楽しくやっていますが、基本的に公募展をコンスタントに開催続けるの、結構大変だったりします。
審査するとしても、クオリティが疎らになります。
ギャラリーとしてしっかりブランディングしていくのであればレンタル展や公募展はちょっとづつ頻度を減らしたほうがいいんだろうなーと言うのが最近の考え方ですが、そうすると新しい作家、若い作家の方々と出会う機会がどんどんなくなっていきます。
大阪ではアートストリームやアンノウンアジア、様々なアート、コミック系イベントがあり作家と出会う機会があるっちゃあるが、なかなかイベントと言う機会でその作家がどんな人かまでを知ることができません。
モチベーションの高い作家が多く行き交う、風通しの良い場所にしたいと思っています。最近はたまーーーに気が向いたら公募展の開催しています。
で、今回はコロナの影響もあり、ちょっと展示の期間が空いてしまったので久々の公募展の募集を開始しました。
先日、itohenの売れっ子、マメイケダちゃんに
「アトリエ三月で展示したいと思っている人多いんじゃないですか」
と言うお世辞を間に受けてしまったのでやってみようと思いました。
目的:アトリエ三月で展示したいと本当に思っている人ってどんな人だろう?
昨年の4周年コンペを開催した時に一番わかりやすかったことは即ち今回出展してくれている人たちはおそらくアトリエ三月で展示をしたいと思っている人たちだったと言うこと。
今回もまだ見ぬどんな作家さんがアトリエ三月に興味を持ってくれているのか知りたくて実験的にやってみようと思います。
僕も昔そうでしたが、公募展に出展したい人にも色々とタイプがあります。
・とにかくどこでもいいから作品を発表したい人
・展示したいギャラリーがあり、チャンスを伺っている人
・公募展に出展することを決めてから作品作り始める人
・出展料により出展を決める人
などなどなど、公募展を組み立てる一つにしても色々と考えなければいけません。
一定数、「どこでもいいからとにかく展示をしたい人」がいることは確かです(僕も昔そうでした)。
そういった人たちは作品を見れば、「あ、アトリエ三月のこと全然知らずに応募してるんだな」ってのが一発でわかっちゃうので審査で落選とさせていただきます。これは審査することが偉そうだとか、そういったことでは全然なく、僕とあなたとでアトリエ三月で展示しても何も生まれないからやらないほうが時間も無駄にならないしいいよねってことですよね。
今回出展料を無料にしたのは"ノリ"です。
が、もう少し正直に言えばインパクトが欲しかったから。
大阪アンデパンダン展は出展料が1万円です。
正直出展料を低くするのは通常あんまり良くないんですよね。
なのでステイトメントの提出などなどすこーしハードルをあげました。
加えて、今回は新作のみ!新作の定義は人それぞれだけど、そこらへんはふわっとさせときます。
よく言っているんだけど、僕の尊敬するとある先輩作家さんは
「明日から個展してと言われてもできるように作品のストックを常に溜めている」
と言います。
それも一年に一回個展してるくらいの作家さんじゃなく、毎月のように海外のアートフェアに出品し、常に作品を動かしているような人です。
なので僕からしたらどんなスピードとモチベーションだよって感服しちゃうんですよね。
そこまでするのは大変だけれど、せめて来月いきなり展示が入ってもすぐに作品を作り上げることができる瞬発力やモチベーションの高い若い作家と出会いたいなーと、そんな理由で新作のみ!とさせて頂きました。
これはあくまで個人的な意見ですが何度も他人の同じ作品を見せられるのは好きじゃないんですよねー
ってな感じで、久々の公募展絶賛募集中です〜現在10名ほどの方々からご応募いただいております。
5DAY、5日間のみのテーマなしの公募展です。よろしくです。
大阪で絵画制作や美術活動をしつつ、ARTspace&BARアトリエ三月を運営しています。サポート頂いた分は活動費やスペース運営費として使用させて頂きます。全ての人がより良く生きていける為に 美術や表現活動を発信し続けます。