改めまして。アトリエ三月の自己紹介です。

ここ最近youtubeの方で積極的に動画配信を続けています。

特にアーティストインタビューシリーズやオンラインBARなどのライブ配信を多く発信しています。

これに関しては一ヶ月くらい前から模索し続けているのですが今やたらとライブ配信の需要が高まっているように思います。

これはコロナ禍であることが勿論大きく影響していると思いますがこれについてはまた別の機会に深く考えてみたいなーと。


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今回は最近見てくれる方が少しづつ多くなっているので改めてアトリエ三月ってどんなとこかを纏めてみようと思います。


アトリエ三月を始めたのは2015年。2020年で5年を迎えます。

5年という節目の中でこれからまた色々と変わろうとしているのですがこの5年間何をしてきたかを纏めます。


まず最初に僕自身が画家であり、作家活動をしている人間がギャラリーを運営するという前提があります。


それを踏まえた上で、まず5年間一貫して言い続けてきたことの一つとして、アトリエ三月はジャンルレスなギャラリーであること。特定のジャンルの専門店ではありません。


fine artやイラスト絵画、イラストレーション、絵本、写真、テキスタイル、アウトサイダーアートなどなど"ART""アート"にかかわらずあらゆる表現を発信していくことを念頭に5年間運営を続けてきました。


様々なタイプの作家が出入りすることで多ジャンルの情報共有、知識共有をすることでそれぞれの活動がより良いものにすることができたら良いと思っています。

例えばfine artの作家さんはマネタイズに非常に弱かったりするのですがそのノウハウをマネタイズに非常に長けているイラストレーターさんから意識や情報の共有をしてもらったりしています(小難しく書いてるけどただ一緒に飲んでるだけです爆


そうした意味でもギャラリーの奥にひっそりと会員制のBARを併設しています。ギャラリー営業終了後の19時以降、様々なジャンルの作家が集まる空間があります。


本来のBARの役割はお酒を提供しお酒を飲むことが目的になりますがアトリエ三月のBARではお酒を飲まない人も多くて、BARというよりは"コミュニティ"といった側面があります。


本来のギャラリーの役割ってジャンルによって色々とあって、

旧来の画廊などは昔はギャラを払った上で専属作家と契約を結んで作家は作品を作りそれを客に売るというビジネスモデルもありましたがバブル崩壊とともになくなっていきました。

今でも僕はあまりよく存じていませんが交換会という画廊同士のオークションなども存在しそこで作品の売買を行うこともあるようです。

格式の高いギャラリーであれば美術館の学芸員や、個人コレクター、ディレクター、様々な繋がりから自分のギャラリーの作家を売り出すことも大事だろうと思います。


僕自身、全くそんなことを考えていないか、というと、作家が結果的に売れることが良いのに越したことはないのですが、今までの画廊やギャラリーがやってきたことを同じようにやることには、自分自身が作家である前提を踏まえるとちょっとどうなのかな?と思う部分があります。


で、あれば今までの画廊やギャラリーが踏み込めなかったことやタブーなことを積極的に行うのが僕らしいし未知の可能性があるんじゃないかと思ったりするのですね。


わかりやすい例でいうと、ギャラリーが百貨店に出店するとなると多くの方は百貨店の美術画廊でお硬い展示をして百貨店の外商でお金持ちのマダムに作品を買ってもらう印象があると思いますが、アトリエ三月ではウチに集まってくれるイラストレーターの方々に声をかけてグッズを中心とした商品を集めてお祭りのような雰囲気の企画を立てたりしています。


そうしたイラストレーター中心のチームを作り人を呼び込みますがそのチームの中に浮かない程度にアートよりの作家さんを混ぜ込んでキャッチーなイラストレーションを入り口にアート作品の方にもお客さんを誘導するって導線を引くことなんてのは三月ならではのやり方です。


今のは一例だけれど、ただジャンルレスであるギャラリーなのではなく、しっかりと各ジャンル同士が繋がるような導線を引くことを心がけています。


しかしこの導線を使って確実にお客さんを誘導するのに一番重要なのはチームとしての団結力なのかなーとこの5年間やってきた中での一つの答えがありました。

三月が組むチームはとても団結力があるんじゃないかと思っています。身内ノリになりすぎないように新しい作家の方々も定期的にご一緒していただくように心がけていますがコアなメンバーが日頃からBARにきてもらっていてコミュニケーションをしっかり取れているのがここでめちゃめちゃ力を発揮するんですよね。


ここでBARという側面が確実にコミュニティや出会いの場として機能している強みになりました。


更にいうと僕自身作家活動を始めたのは1950年代から1971年まで活動を続けた前衛集団、具体美術協会の回顧展を見たことがきっかけでした。

当時のアートシーンは戦争で失われた様々なものを取り返すべく美術団体が乱立していた時期でした。勿論僕は生まれていませんが非常にパワフルに活動していたんです。その団体を発足させたのは吉原治良という、彼もまた画家なのですが彼の圧倒的なリーダーシップのもとで具体美術協会は吉原治良が亡くなったことで解散した1971年後も元メンバーは精力的な活動を続けて多くの作家が国際的認められるようになりました。

ぼんやりと彼らのことが僕の頭の片隅にあって、形は全く違えど、彼らが残したようなことを僕にもできたら、という目標があります。



なんでも食べれる安っぽいファミリーレストランを目指すのではなく、各ジャンルの良いとこばっかりを集めた最近流行りのフードコートみたいなイメージですかね?(フードコートも安っぽいかもしれん!見逃してくれすまん!


まぁとにかく、この5年で思っていた以上に多くの方に知ってもらいつつあるという実感はあります。ただ、これから5年間やってきたことを更に突き詰めるのか、ちょっと方向転換するのかはちょっと考える必要があるんかなーとは思いますが


そんな感じでアトリエ三月は運営しています。興味がある方は是非足を運んでくださいね。


昨日はアトリエ 三月にて美術家の中島麦氏をお迎えしてトークさせていただきました!お時間あれば是非ご覧くださいませ




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自己紹介

大阪で絵画制作や美術活動をしつつ、ARTspace&BARアトリエ三月を運営しています。サポート頂いた分は活動費やスペース運営費として使用させて頂きます。全ての人がより良く生きていける為に 美術や表現活動を発信し続けます。