【シベリア鉄道】飛ばずに大阪〜パリ #4
モンゴルからロシアへ目が覚めると、相変わらず何もない平原が広がっていた。線路は地平線の向こうまで続くゴビ砂漠を貫いている。越境したからといって景色が変わるものでもない。だが、車窓に時折うつりこむ人間の生活様式は、中国のそれとはまったく違うことがよくわかった。
はるか遠くにゲルがみえた。乗馬したおっさんが並走している。教科書で見た光景が広がっていて見ていて飽きない。ゴビ砂漠を抜け草原地帯にはいると、雪に覆われた起伏のある地形がみられるようになった。
中国との違いは、列車にも