ソン・ユァン中部地方自動車局

おでかけジャンキー。バイク乗ったり山登ったりスキーしたりバックパッカーしたりアイドル追…

ソン・ユァン中部地方自動車局

おでかけジャンキー。バイク乗ったり山登ったりスキーしたりバックパッカーしたりアイドル追いかけたりしてるマン。

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【シベリア鉄道】飛ばずに大阪〜パリ #4

モンゴルからロシアへ目が覚めると、相変わらず何もない平原が広がっていた。線路は地平線の向こうまで続くゴビ砂漠を貫いている。越境したからといって景色が変わるものでもない。だが、車窓に時折うつりこむ人間の生活様式は、中国のそれとはまったく違うことがよくわかった。 はるか遠くにゲルがみえた。乗馬したおっさんが並走している。教科書で見た光景が広がっていて見ていて飽きない。ゴビ砂漠を抜け草原地帯にはいると、雪に覆われた起伏のある地形がみられるようになった。 中国との違いは、列車にも

    • 【シベリア鉄道】飛ばずに大阪〜パリ #3

      中露国際列車ユースホステルを後にし、さっそく北京駅へとむかった。これからこの旅のハイライトである、「北京発 ウランバートル経由 モスクワ行き」の国際列車に乗車する。いわゆる「シベリア鉄道」である。あまりにも壮大な経路ではないか。おもわず胸が躍った。 K3次列車 一般的にシベリア鉄道といえば、ロシア極東の最大都市ウラジオストクからモスクワまで至るルートが有名である。しかし、実は中国国内を始発とする列車も運行されている。そのうちのひとつが、今から乗車する「K3次」の列車番号が

      • 【シベリア鉄道】飛ばずに大阪〜パリ #2

        上海→北京今日の天気は、昨日とうってかわって雲一つない青空が広がっていた。前日訪れた外灘のあたりをもう一度めぐってみる。 自称"日立のエンジニア"だったおっさん 外灘からはなれて、ちょっとした路地の中にはいってみた。歩いていると、60代ほどの中国人男性に声をかけられた。なぜか前歯が抜けている、怪しい風体のオヤジである。私が背負っていたザックが気になって声をかけてきたようだ。そのとき、私は50Lの登山用ザックを背負って街ブラに興じていた。地元民からしたら異様な光景であったか

        • 【シベリア鉄道】飛ばずに大阪〜パリ #1

          はじめに2022年のウクライナへの軍事侵攻以降、気軽に行くことができなくなってしまったロシア。筆者は、この出来事からさかのぼること5年前、大阪から上海まで船で渡り、鉄道で上海から北京・シベリアを経由し、パリへと旅をした。飛行機を使わない、"飛ばずに"渡欧。 疫病や政情不安のため、ロシアはもとより、海外にさえ旅することが難しくなった現在。あらためて過去を振り返ってみることにする。 大阪港→上海大阪港から船に揺られ、3日がたった。景色は日本とうってかわって、もやがかかってい

        【シベリア鉄道】飛ばずに大阪〜パリ #4