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ザセカの審査員ってもはや素人ウケとかの次元じゃないんじゃ?と思った話

ザセカンド 2024終わりましたね。

推してたコンビは落ちちゃったものの(タイムマシーン3号とななまがりでした)、危なげなくというか文句なしでガクテンソクでしたね。
ガクテンソク面白かったよ。いつもと同じ面白さ。それぞれいつもと同じ面白さで誰が優勝でもおかしくなかった中、運や実力やいろいろが備わってたのがガクテンソクだったのかもしれない。

今回も度々司会にいじられていた「審査員、コメントうますぎ問題」。

芸人に嫌われる芸人として我らがタイムマシーンも自虐に昇華している話で、客ウケという観点があるわけです。

芸人ウケしてナンボ、袖に芸人が集まる芸人こそ至高みたいな価値観が芸人界にはあるようですが、「本当に好きなことをやってて客にはうけないが芸人は大好き」な芸人が無骨でかっこいい、渋い、イカつい、は理解できます。元々尖ってるから芸人になったという人も沢山いただろうし。
じゃあ客ウケする芸人が面白くないのかというと私はそうは思えなくて。
芸を見せて人を笑わせてお金を稼ぐ職業である以上、客が面白いと思わなければ芸人としては責務が全う出来てないんじゃないかと思うわけです。
もちろん突き詰めることで客が、世間がついてくるパターンはいくつもあるので(最近の地下芸人ブームとかまさにそう)それはそれで芸を磨く正しい形だと思います。
芸歴何年でも、客に媚びても媚びなくても、刺さる人には刺さる、ウケる人にはウケる、なので。

尖りが取れて丸くなって家族ができて現実的に金が必要だからアレコレ言ってられない世代の芸人と、最近の芸人は比較的客ウケを忌避してないような感じはします。若い世代に関しては、子どもの頃にオンバト観て芸人を志した世代がメインストリームになりつつあるからなんじゃないかと思っているけど、果たして。

で、ザセカの審査員は昨年は「一般審査でしょ?結局最後人気投票になるしテレビ出てる芸人が圧倒的有利じゃん」という感じだったと思うんです。
M-1の敗者復活戦みたいなもんですね。
けど、話を聞いてると違う。劇場に足を運んで(推しはそれぞれいそうでしたが)、ネタを人と切り離してなんとか客観的に審査しようとしてる方が多い印象を受けました。

だって、タモンズが落ちて泣いちゃう方が審査してるんだよ!!
一般客じゃないじゃん。プロ客だよ。
ネタを磨く芸人が主戦場としてる劇場に足を運んで、お金を落とし、Xをフォローして、遠出のライブも配信も買って、握手の出待ちして、手売りのチケも買って、そういう直で芸人を支えてる・支えてた・支えてきた人々があそこに集まってるんじゃないかな。

そもそもが芸歴16年以上の芸人のネタを見にきているわけで、ワーキャーだけではない応援の仕方をしている、所謂客席の華的なグラビアアイドルなのか読モなのかわからん綺麗なお姉さんばかり映すテレビとは違う、祭りだけど本気でセカンドチャンスを狙うおじさんおばさんたちの、青春を取り戻す大会。それがザセカなんですね〜

急に興奮してしまいましたが、今年のザセカも好きでした。来年も楽しみです!

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