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小さな幸せ、どこにある?

小さな幸せ
なんてものはない。

日々の中に幸福は存在しない。

太陽は眩しいし
花は臭いし
風は冷たくて
夜は無音の暗闇だ。

人間はどこまでも孤独で、
群れることで孤独感を紛らわしている。

団体に属することで優劣をつけられ、
人と関わることで摩擦を生じる。

他人の評価を大事にして、
自己を犠牲にし、見失う。

この世界の何処に幸福を見つけろと言うのだろう。

下を見ると、自身の脚とそれが踏みしめるアスファルト。

上を見ると、真っ青な空の下を雲が左から右へ流れていた。

遠くには山並みが見えて、ところどころ雪が積もっているのか模様がついている。

春の訪れを感じさせる生ぬるい風が、
足元から顔の横を抜けて吹いていった。

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