「人生のテーマ」を聞かれました

「はるちゃんの人生のテーマは?」

駅ビルの地下のサイゼリヤ。ザワザワと煩い店内に見合わない唐突で壮大な質問。

これにパッと答えられたら徳の高い人間に認定されるのだろうか、なんて思いつつも、その瞬間のわたしには答えを見つけることはできなかった。

ん〜。
と考えるフリをしながら、ドリンクバーで注いできたジンジャーエールを飲み干す。氷で薄まっていて、ほとんど味がしない。

なにか答えようと思ったけれど、それらしいことを言ってその場を凌ぐことは避けたい。答えがない、とも言いたくない。ぜったいにあるはずだから。

言葉に詰まっていると、彼視点でのわたしの人生のテーマを語ってくれた。

わたしの人生は『勝ちパターンを探す旅』であると。

最後はぜったいに勝つんだ、という信念のもと生きていて、何度も失敗をしながら立ち上がり、成功への道を辿っている途中なんだと。

たしかに。それで言うとまだ20代。
こんな早くに正解も、勝ちパターンも、成功も、手に入るはずがないな。妙に納得した。


そんなことより、20歳ころまでは「ゆるく生きる〜✌🏻」なんて言いながら適当こいてたわたしが、9年経って側からみるとそんな風にうつる人間になったとは驚き。いや、はじめからその素質だけはあったのかもしれないが。




今朝、会社に行くために身支度を済ませ、時間が余ったので手軽な家事をしていると、フッと言葉が降りてきた。


やりたいことだけを選び抜いて、穏やかに死ぬこと


そうだ、わたしの夢って、ちゃんと死ぬこと以外にないんだった。
日々の忙しさや、満たされた日常で忘れかけていた。

同時に先週問われた人生のテーマの答えも見つかった。思い出した。

わたしは自分の人生に納得した状態で死ぬために、生きているんだなぁ。
人間誰しも、生まれながらにして意味を持って生まれた人なんていない。生きる意味なんて、考えれば考えるほど、わからなくなってしまう。だから自分でつくっていくしかないんだ。

死ぬために生きてるなんて、理解できないよね。
でもわたしは本気でそう思って、今日も生きるんだ。

生きていて自分の身に起こった、悲しいこと、つらいこと、耐えたこと、嬉しかったこと、感動したこと。すべての出来事に答えも意味も、その場にはないかもしれない。でもしばらく生きているとそれが"意味"となって返ってくることがたまにある。
その体験を積み重ねていきたい。
答え合わせをしてみたいだけ。


自分の中の答えを見つけて感動していたら、noteの記事にいいねがついたと通知が来ていた。

なんだ、前から答え言ってるじゃん。
人の記憶って曖昧で脆いんだなぁ。

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