見出し画像

人生には、ものがたりが必要だ。~すずめの戸締まりを見て感じたこと~

宣伝会議賞2022(キャッチコピーのコンテスト)の応募を言い訳にして、ブログをさぼり続けていたらもう今年も終わりに近づき、さすがに書かないと、もう一生書きそうにないなぁと思って、重い身体と心に鞭を打ちながら、この記事を書いています。

さて、先週ふと思い立ち映画「すずめの戸締まり」を見ました。
あらすじは、地方で暮らす女子高生がミステリアスな年上男性との出会いによって物語が動き出していくという話です。
超ざっくりあらすじで、「どうせ、普通の恋愛映画なんでしょ」なんて解釈されそうなので、情報を追加すると「震災」「地方の過疎化」もテーマになっていて、壮大で繊細な要素を包含しています。
(恋愛映画も、キュンキュンしていいですよね。)


この映画を見て僕が感じたのは、「人生には、ものがたりが必要だ。」ということです。

映画の内容の半分以上は恐怖な記憶を想起させるものですが、
最後の主人公の一言が、その恐怖な記憶から見ている人を救い出します。

一歩間違えると人の心の傷を大きく広げてしまいそうですが、新海誠とそのチームはしっかりとその難しさを乗り越え、素晴らしい作品を作り上げていました。

人生は、現実的で冷ややで、けれど普段はそれに気づかず生きている。
そんな不条理な人生に直面した人を救う力が、物語にはある。
そんな本質的なことを、「すずめの戸締まり」を見て気づかされました。
人生には、ものがたりが必要だ。

映画館で号泣したのは久しぶりでした。
絶賛公開中なので、是非見てみてください。オススメです。

わたなべ

映画を見終わった後、とりあえず本を買い占めました。

この記事が参加している募集

映画感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?