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アイリッシュミュージックとジェネレーションギャップ 5月11日

職場を出たのが22時過ぎ。お腹も鳴るし、腰は痛い。
店頭でライブがある日は営業時間を延長する。
アイリッシュバンドのライブ、陽気なリズムに観客の身体も揺れ、手拍子したり足踏みしたり。
アイリッシュミュージックにはビールが合うようで、どんどんビールが売れていく。
忙しい中でも、生の音楽を聴けるのは嬉しい。

オーストラリアに留学していた頃、アイルランドからの移民の男の子が好きだった。
彼はゲイだったから叶わぬ恋だったのだけれど、とても優しくて素敵な男の子だったな、なんて思い出しながら聴いた。
アイリッシュミュージック、好きになったよ。


ライブの前にビールが出たとき、大学生のアルバイトの女の子に栓を抜いてもらうお願いをした。
彼女が栓抜き(缶切り、コルク抜きが一緒になったあれ)を手に取ったので、わたしは次のレジを打っていた。

なかなかビールがお客様に渡らない。
ぱっと彼女の方を見ると、缶切りの方をビールの栓に当てている。

「あ、それ反対だよ」と声をかけ、わたしが栓を抜いてみせた。

「初めてだよね。こっちが栓抜きで、こっちが缶切りだよ」

「初めてです。缶切りってなんですか?」

「みかんの缶詰めとかあるでしょ。昔はこれで開けていたの。ここの刃でね」
と説明しながら缶に缶切りをあてて説明する。

「そんな使い方が!」と興味深そうに覗きこむ彼女。

わたしはコルク抜きを立てて
「これがワインのコルク抜き」と見せると

「なんて画期的な道具!」

画期的な(笑)
そうだね、画期的だね。
そうかぁ、面白いなぁ
とてもアナログで古くからあるものでも、画期的って思える物の見方があるんだ。
それがやわらかい頭ってことなのかな。

面白がることが大事なのかな。

そんなことを思いながら、ジェネレーションギャップを感じた。

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