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インターフォンが鳴ると吠えるのをどうにかしたい

ご相談の中でも、よくお伺いするお話しですね。
これに近いもので「スマホ(または家電話)が鳴るとめっちゃ吠える」
何なら「飼い主さんを攻撃してくる」というケースもあります。

まず知ってほしいことがあります。
それは

『インターフォンそのものが原因ではない』
ということ。

その証拠として。
ご自宅のインターフォンの音色が変えられるタイプのものでしたら、現在設定している音色とは全く違う(メロディー)のようなものに変えてみてください。
これまで犬が聞いたことのないメロディーがいいですね。

そしてご家族など誰かに、玄関のインターフォンを押してもらってください。
ほぼ吠えないかと思います。

しかし、それも少しの間だけの話。
すぐ今と同じように、その音が鳴ると激吠えするようになるでしょう。
なぜか?


原因

侵入者を追い払え!


みなさんのご自宅に突然、知らないオジサンが入ってきたらどうしますか?
ものすごくビックリしませんか?パニックになりますよね。

ところがオジサンは、あなたに危害を加えそうな雰囲気はなさそう。
するとどうします?
大きな声出したり、怒ったり、どうにかして自宅から出てもらいたいと、何かしらアプローチをかけることが想像できますよね。

そのとき「不安」「怖い」というような感情を抱くはずです。

はい。もうお分かりですよね。
インターフォンに吠える原因はこれです。

インターフォンは外部から誰かがやってくる
「前触れの音』
として機能しています。

そのときご家族が居ても居なくても、怖いものは怖い。
だからとにかく吠えて追い払う。

すると、どうなりますか?
侵入者は、玄関先で荷物や回覧板を置いて、すぐに居なくなることが多くありませんか?

そう。追い払うことに成功したのです!!


負の強化

チャートにすると、以下の形になります。

オペラント条件づけ「負の強化」

行動と結果だけで見ると。
「吠える」→「追い払う」
結果として不安・恐怖の対象を排除することができた。
だから吠える行動が増える。

そこに「きっかけ」として「チャイム」が先行する刺激として機能することを学習します。
すぐに「外敵がやってくる音」として判断されるわけです。

なので音色を変えても、次第に同じように吠える可能性が高い。

しかし、諦めるのはまだ早い。
やれることはたくさんあります。

それと、チャイムが鳴る度に不安を感じている愛犬のストレスも軽減したいですよね。

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