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『赤富士さんとサーファー犬         ~素敵な錯覚〜』④

そんなある日のこと。
1匹のシーズー犬が、飼い主の男性と
赤富士さんの目の前の湖にキャンプをしにやってきました。
モサモサヘアーのペタッとした鼻の短い顔で、赤富士さんをじっくりと眺めます。
「赤富士様の滑らかな曲線を、サーフボードで乗りこなしてみたいワンねえ」
聞き捨てならないそのセリフに、
赤富士さんは思わず声をかけました。
「サーフボードとやらは、『ウミ』で使うものと聞いております!」

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