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学級委員長になりたかった女の話

リーダーになりきれなかった学生時代

目立つことが大好きで、先頭に立つのが大好きな女の子だった。
昔の自分を振り返ると、そうだったように思う。
それがいつからか、手を挙げることができないようになっていった。「出る杭は打たれる」というのか、ハリキリが空回りしていたのか。なんだか周りから浮いたような存在になっていく感覚を覚えていた。

極めつけは、中学生の時。当時所属していた部活の部長を決めるときの出来事だった。
周りの友だちから「絶対部長になったほうがいいよ、立候補しなよ!」と言ってもらい、私は手を挙げた。その時顧問が何度も何度も「他に候補はいないか?」と聞いたのだ。

「え?なんで?あたしが手を挙げてるじゃん」

その答えはカンタンで、顧問は他の子を推していた。私なんかよりその子に部長になってほしかったのだ。正直、あんなに傷ついたことはない。
「あたし、リーダーに向いてないんだな」
それ以来、私は手を挙げることを辞めた。

ひねくれ者のなりたがり

先陣切っていくことを辞めた私が成り果てたのは、ただひたすらのひねくれ者。
○○実行委員をバカにして、張り切っている人たちを冷めた目で見て。高校の文化祭なんて何も楽しいことはなかった。
我ながら厄介な性格になったなぁ、と思うが、こうなったらもう歯止めも何もあったものじゃない。
友だちの輪に仲良く収まることもなく、楽しくもない青春時代を過ごした。

どこかで、羨ましかったんだと思う。
自分が「やりたい!」と思ったことに対して行動が出来るひとが。楽しそうにやりたいことをやってるひとが。
羨ましくて、妬ましかった。

どうしようもない、リーダー気質

私に適した居場所ってどこなんだろう?
そう考えたとき、私はいつでも先頭に立っている自分の姿が目に浮かぶ。
「みんな、ついてこい!」なんて言いながら突っ走っていく自分が、何より輝いて見えた。
でも現実は、発言すら上手く出来ない。いつだって自分に対して自信が無い。
「頭が悪くて何も出来ないあたしが、リーダーなんかになれるわけがない」
そうやってどんどん自分の内に篭っていってしまった。

でも、これが本当に私がなりたい姿なの?このままでいいの?
その思いが最近ますます強くなっていった。
根拠なんてわからないけど、私は多分、どうしようもなく、リーダー気質なんだと思う。
人の前に立ちたい。目立ちたい。注目を浴びたい。どんどん発言していきたい。
引っ込み思案なんて、私には似合わない。

だからひとつ、行動を起こしてみた。

立ち上げたコミュニティ

SHElikesという、女性向けのキャリアスクールがある。私はそこに昨年から入会し、様々なことを学びつつ、SNS上ではSHElikes会員(以下シーメイト)さんとも交流をさせていただいている。
そんなシーメイトさん限定で「SHE文具部」を昨年12月末に立ち上げた。文房具好きなシーメイトさんとの交流や、手帳書き込みを集中してやる会を目的にした部活動だ。
今はTwitterのDMグループ上、50人弱でのコミュニティで活動している。(それでもひと月足らずで50人近くにまで達しているのがありがたい。)
文化祭などのイベントを斜に構えてしか見ることが出来なかった私が、先頭を切ってコミュニティを作り、盛り上げようと躍起になっている。自分自身、不思議な感覚だ。
しかも、日々文具部のみんなが #SHE文具部 のハッシュタグを使って発信をしてくれる。涙が出るほど嬉しい気持ちで♡を押す。
シーメイトさん自体ステキな人が多いのだけど、SHE文具部の人たちは本当に温かく、発信に対して積極的で、もう愛してるとしか言いようがない。
あまり気負う必要もないと思うけど、もっと有益な情報を発信して「SHE文具部に入ってよかった」と思ってもらえるような部にしていきたい。

リーダーでいることが楽しくて仕方がないという発見

「やっぱりあたしは人の前に立つことが好きなんだな」と、SHE文具部を通じて改めて思った。
同時に「みんながどうすれば喜んでくれるのか」を考えることがこの上なく楽しいものだったということを、新たに発見できた。
今後SHE文具部をどうしていく、ということはもちろん考えているが、それがほんとにみんなが喜んでくれるものか?ひとりよがりになっていないか?を必ずセットで考える。
まずは、今DMグループにいるみんなへ満足度の高い企画を提供すること。ここにとにかく全集中する。その先のことは次の段階に行けると思った時に実行していく。
すごくワクワクしている。

ほら、今すごくワクワクしてる。
やっぱり私はどうしようもなくリーダー気質なんだ。

学級委員長になりたかった私へ。
学級委員長になるって、素晴らしいことなんだよ。
自信持って、楽しんでおいで。


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