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相手がいやがることをする【困った子】と、どう付き合えばいいか?

小学校1・2年生は自分の世界で生きている子どもたちも、
3・4年生になると、
自分と友達との違いを感じるようになってきます。

小学校3・4年生の子どもは正義感にあふれていて、
・悪いこと・いけないことはやってはいけない!
・ルールはちゃんと守らないといけない!
・自分も守っているのだから、みんなも守ってあたりまえ!

という考えをもつ子が多くいます。

しかし、
・中にはルールが守れない子
・人がイヤがることを何度注意されてもやってしまう子
がいます。

ルールを守る真面目な子は、
「なんで言ったのにできないの?」
「またやってる。いけないんだ!」
「ちゃんとして!」

と、そういう子の行動に翻弄されて、嫌な気持ちになっていることもあると思います。

お母さんに相談していることもあるのではないでしょうか。

「自分の子はちゃんとやっているのに、そういう子に翻弄されて、どうすればいいの?子どもを困った子から救ってあげたい。」と思われるのではないかと思います。

そんな困った子との付き合い方をえりぃ視点で見つめてみたいと思います。

①そういう子がクラスにいて、お子さんが困っている場合
②我が子が何度言っても相手が嫌がることばかりして困っている場合
2点に分けてお伝えします!

①そういう子がクラスにいてお子さんが困っている場合

3・4年生くらいになったら、身に着けてほしい力として、

【自分と他人はちがう】

という「違いを知る」ことがあると感じています。

実は、わざと相手が嫌がることをする子って、本当は相手をいじめたくてしているのでも、困らせようとしているわけでも、嫌がらせをしようとしているわけでもないのです。

そんな話をすると、真面目な子はビックリします。

だって、された側にとっては「イヤなこと」なので、なんでそういうことするの?やめて!

って思いますよね。

当然です。

それはたしかにそうです。
してはいけないことだし、自分だったらしないことだから、なかなか理解するのはむずかしいものです。

その困った子の本当の気持ち・心の声は、

【なかよくしたい】

なのです。

「なるほど!」と、
すぐに理解できることではないと思います。

だって、自分だったら【なかよくしたい】なら絶対しないようなことをするわけですから。

でも、子どもって話すと「そういう視点はもっていなかったな」と思って、わかってくれることがあります。

本当は
【なかよくしたい】
【自分のことをかまってほしい】
【注目してもらいたい】
という気持ちをおなかの中にかかえている子です。

その表現のしかたが上手ではなくて、むしろそれをすると相手に嫌がられるよ。ということをしてしまうのです。

もちろん、そのことはその子に学んでいってもらわないといけないことなので、その子には繰り返し伝える必要があります。
でも、伝えたからすぐできるようだったら、その子ははじめから周りの子達からそう言われることはなかったので、すぐにできるようにはならないかもしれない。
だからと言って伝えないのは違うし、できないからといってその子が心から意地悪なわけでも、相手を困らせようとしているわけではないのです。

本当の自分の気持ちを表現する方法がわかっていない不器用さをもっています。もしかしたら脳の障害が関係しているかもしれません。

そういう子がクラスにいて、その対応に困っていることがあったら、その子の本当の気持ちは【なかよくしたい】であるということを教えてあげてください。

「そういう表現のしかたしか知らない。できない子もいるんだ。」

ということを伝えてあげてください。

このことを通して「相手を理解する。」「自分ができることが簡単にはできない人もいるんだ。」という相手を受容する気持ちを育てていってあげてほしいと思います。

がまんする。
とは、違います。

相手は(今は)できないんだ。という受容
です。」

「表現の仕方が自分とは違う」そういう人がいるんだ。
ということを知る
だけでいいと思います。

②我が子が何度言っても相手が嫌がることばかりして困っている場合

お子さんが何度注意しても友達が嫌がること、きょうだいが嫌がることをして困っている。というお母さんもいらっしゃると思います。

すでにやっていらっしゃることだと思いますが、
こういうことをされると相手はいやな気持ちになるからやめようね。」
ということを繰り返し伝え、教えてあげる必要があります。

「言ったでしょ!」
「なんで何回も言っているのにわからないの!」
「友達から嫌われるよ!」

と、言ってもだめなのです。

言いたくなるお気持ちはわかります。
多分私も言っちゃうと思います。

ですが、「子どもを育てる」という視点に立って、
子どもを見つめてみると、

本当の子どもの願いは
「仲間になりたい」
「もっと自分のことを見てほしい」
です。

ですから、
ちゃんと見てるよ。」
「あなたも仲間だよ。」
というメッセージを伝えていく必要があるのです。

もちろん、言ったらすぐできるようにはなりません。

それでもお母さんが
「本当はこの子は友達となかよくしたいと思っている。
自分の存在を認めてほしいと思っている。
その表現の仕方が、今のこういう状態なんだ。」
ということを知る。

今できることはその「知る」ということだけかもしれません。
でも、子どもにとってお母さんが自分の気持ちをわかってくれることが伝わることほど嬉しいものはありません。

必ずよい方向に変化していきます。

お子さんの心の声を聴いて、そこに寄り添ってあげてください。

そして、そのうえでお母さんの気持ちを伝えてみる。

「友達となかよくするというのは、相手がイヤだなと思うことはしないことなの。こういうことをされると相手はイヤな気持ちになるんだよ。
お母さんはあなたに友達となかよくしてほしい。って思ってる。
だから、次からは気をつけてほしいな」

というような内容で繰り返し伝える。
時間はかかっても。

お母さんはひとりで悩まずに、誰かに話を聞いてもらってくださいね!

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pumpkin
子どもの生きる力を育み、子どものもつ才能や輝きを引き出す教育をテーマに記事を書いています(^▽^)/