「甘やかす」と「自立」について
子育ての最終目標は「自立」である。と私は考えています。
そのため、どんなに幼くても、自分でやりたがることはさせる。自分でできることはさせます。
無理やりやらせる。というよりは、やりたがった時を逃さず、やらせてあげる。
・お手伝い。
・翌日の持ち物の準備。
・駅まで一人でバスに乗って行く。
こういうこと、「どうやったらできるようになるか。」
という発想ではなく、子どもがやりたがった時にやらせてあげる。こと。
お母さんの思うようにうまくできないかもしれない。
失敗するかもしれない。
お母さんにとっては心配しかないかもしれない。
危ないかもしれない。
でも、そこを信頼してやらせる。
幼いうちなら、失敗も許せるし、手助けもしてあげられる。
「まだできないからダメ。」
「あぶないからダメ。」
「ちゃんとできるようになってから。」
と言って、大切な機会を逃してしまうと、子どもの方もやってもらうこと、してもらうことに慣れてしまい、
お母さんにやってもらって当たり前。→自立が遅れる。
ということになりがちです。
保育園の2歳くらいの時から着ていく服は自分で選びたがる時がきますよね。そこで、今日は寒いから長袖にしなさい。とか、「これ着なさい」とか、しない。声掛けはします。「今日は寒いから長袖の方がいいんじゃないかな」くらいは言います。でも、それでも半袖を選択するならば、それは受け入れる。
雨が降ってないのに長靴をはきたがる時もありますよね。それも、オッケー。かわいいですよね。何も問題はない。
台所のお手伝いなど、本当は自分でやった方が速いし、子どもにやってもらうとかえって散らかるし、時間がかかるし、嫌だなと思いますよね。
「お手伝いさせたほうがいいのはわかるんだけど・・・。」
自立を目指すなら、自分でできる子になってほしいなら、「やりたい」といったときにできる限りやらせてあげたいです。
我が家は、私にやってあげる余裕がなかったこともあるのですが、ちいさいうちから子どもが自分でなんでも用意していました。だから、子どもが忘れ物をしても「だって、お母さんが。」という言い訳はしたことがないと思います。そもそも母がやってあげないから。
泊りの旅行セットの準備も、保育園時代から自分でやっていました。
「厳しくしつけるのがいいのね!」っていうと、それは違います。
小さいうちは十分甘えていい。たくさん甘えた子が、周りの人にやさしくなれるし、自立した人に育っていきます。
小さいうちはいっぱい甘えてよし!
保育園の準備はしつけた。というより、自分でやるのが当然だと私も子どもも思っていました。忘れ物したって、いいのです。子どもは失敗から学ぶ。失敗したら、その時に必要な手助けをしてあげればいいだけです。「失敗しても大丈夫なんだ」という気持ちを育てることも大切です。自分で準備できたことを認めてあげる。そして、忘れ物したことは、とがめません。
保育園の上履き洗いも。私はやらなかったです。
きれいにならないから洗った上履きをこっそり洗ったことはありますが。本当は、きれいにならなくたっていい。だんだん上手になってきますから。保育園の準備だって、「きちんと」はできていないです。足りないことだらけ。
「自分のことは自分でやるのがあたりまえという感覚」は幼いほど身に着けやすいと感じます。やりたがるその時を逃さずやらせる。「まだ早い」ということはないです。
「やってもらえる」とわかったら、自分でやろうとしなくなってしまいます。
そして、小学校に入ったら、自分の役割としてのお手伝いをできるだけ担わせることが「自立」の力を育てるうえで大切です。
やってもらって当たり前の子には育ってほしくはない。
親があれこれやってあげることは「本当の子どものもつ力」を奪ってしまいます。
子どもはなんでも自分でできるし、自分で決める力がある。と信じてやりたがることはなんでもさせてあげるのがよいと思います。
子どもの生きる力を育み、子どものもつ才能や輝きを引き出す教育をテーマに記事を書いています(^▽^)/