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犬の歯磨き-歯磨きとブラッシング-

先日久しぶりに会った友人の犬が歯周病で歯を抜いたという話を聞いた。
なんでも4本も抜かれてしまったとか。

その時にその友人は「歯磨きちゃんとしてたんだけどな〜」と、ちょっと悔しそう。
歯磨きしてたのに、何で悪くなっちゃったのかなという感じ。

よくある話だよね〜、その勘違い。
心の中でつぶやく。

歯磨きとブラッシング。
同じようで同じではない。

人の場合、歯周病のリスク部位は歯間(歯と歯の間)と歯頸部(歯と歯茎の境目)である。

犬の場合、歯の形が人と違い、歯と歯の間が接している部分は少ないので歯周病のリスクとなるのなら、主に歯と歯茎の境目ではないだろうか?

そう、歯磨きをしていてもリスクとなるところが磨けてなければ磨けてないのと一緒なのだ。
私は歯周病治療に20年近く関わってきた。
その間に何千人、何万人という人にブラッシング指導を行ってきた。

「磨いてるんですけどね〜」

という患者さんに幾度となく「磨いているのと磨けているのは違うんですよ〜」と優しくw言ってきた。

そう、歯磨きとブラッシングの違い。
そこに気がついて実行できている飼い主ならば、愛犬の歯を失うことは少なくて済むのかもしれない。

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