おっちゃんと高次脳機能障害 入院編6

2019年3月20日 Facebook記事より抜粋。

右手が動きにくい夫を見ていてわかった事。
動作を忘れているだけ。
箸やペンを持つ手はとてもきれい。
少しずつ自信を持てば
思い出す。
昨日もご飯を食べながら
「こんなになれるとは思ってなかったよなー」と息子に話す。
1日、1日と戻っていく。
失われた訳ではなく
忘れてるだけ。
なので私は夫に
「忘れているだけだから
思い出せー 動くよー 繋ぐよー」
って言いながらやったら?
と言う。
元々 とっても素直なので
おそらくその言葉通りやっているのだろう。
一か月の入院生活で
3月だけど季節は秋とか
息子の誕生日は昭和8年とかになっているけど
だからなんやねん。
別にそれでもええやんか。
生きとる。
それだけでええやん。
カバーはいくらでもする。
夫と並んであれこれ話していると
私の緊張がめっちゃほぐれていくのを実感している。
ああ、だからなんだかんだあっても一緒にいたのだと実感している。
そして 子どもたちが大好きで
子どもたちの名前を一所懸命練習している姿を見て
結婚して初めて自主的に
真剣に取り組む姿を見た気がしている(笑)
これからもっと楽しくなる。

そしてこの記事を書いた夜。主治医面談となった。

主治医3名と看護師長さん。看護師長さんはこの前、私たちに臨床心理士を勧めた人だった。そうだったんだねと思った。

主治医3名からの経過説明は今までと同じ繰り返しのみで納得のいくものではなかった。そこで私が疑問に思っていたことを尋ねてみた。

①鎮静剤の影響で低酸素脳症を起こした可能性があるのではないか?に対して「ありえない。モニターでフォローしていた」と返答。

②麻酔科医師の同席はなかったのか?に対し「同席するような手術ではない」と返答。

③看護の質について。ペッパー君のお守り、おむつ、不安に対する対応について、3月11日の介護認定の際看護師が全部自立と言ったこと、ホルター心電図をずっと!!!外してくれと訴えていたのになぜ外してくれなかったのか?神経内科主治医に私が切れなかったら外さなかったでしょ?

に対しての返答は「看護師から医師への連絡が届いていなかった。」

そのあとは元医療従事者としての意見を述べた。看護とは?医療とは?と問い続けた1か月であった。予期せぬ事態に陥った人に対してもっとこころに寄り添ってほしかったと伝えた。

私が思うに・・・。きっと誰か一人でも本気でおっちゃんの気持ちに寄り添ってくれる医療スタッフがいらしたらここまでこじれなかった気がする。

入院してどんどんおっちゃんのパーソナリティが壊れていく様を見ているのがつらすぎた。薬の影響なのか?それとも環境要因なのか?

看護の理想と現実のはざまで葛藤し続けた一か月だった。どう見ていてもそこの点でしか見ていない気がした。その人の全体像を見切れていないのではないかと。「全体像を見てよ」ってそれはちょっとしんどいことなのかもしれない。でも、看護のだいご味は人を全体で観ることではなかったのか?

話をする・触れる・そばにいる。たったこれだけのことをしない看護はいったい何なのだろう?おっちゃんのように突然降ってわいたように人生が変わってしまった人に心を寄せるということはそんなに難しいことなのか?

見当識障害があるねと私が言ったとき「存じております」って何よ。存じておりますならそっから先の看護を展開してよ。できないなら帰してよ。返してもくれない。良くもしない。悪化させる看護は害でしかないじゃん。戴帽式でナイチンゲール誓詞を誓わなかったのか?

どんな文献を見ても出てこないレアケースってさ。面白いだろうけどこっちはちっともおもろくないねん。おっちゃんは人間で感情を持った人やねん。どないなっとんねん!!!!研究素材やないねんぞ!

私は巳年さそり座B型のBBAだからとっても根に持つ。今でも許せないのが(ここでまだいうのか(笑))デイルームで食事しますと毎回おっちゃんはナースステーションにいるお医者様や看護師さんにお伝えしてから移動するのをルールとしていたのだけど(病棟のルール)ある時おっちゃんがにこやかに

「デイルームでご飯食べます♪」と髭面の背の低い医者に言ったら。

「あ???ちょっと何言ってるのかわかりません。」

と言われたこと。地獄に落ちやがれって思ったよ。やっぱりこの病院はお医者様さまで、お医者様の言うことを聴く人しかいちゃいけないんだぁ~~へぇ~~~~~~~~~って思ったよね。まだいるのかな。あのゲスな医者。まさかここまで呪われているとはおもうまい♪私もきをつけよっと(⋈◍>◡<◍)。✧♡

で、この日の面談は結局医療ミスとは認めず。あたりまえでしょうけどね。けれどもこの一か月の精神的、肉体的な苦痛を与えてしまったと謝罪の言葉を引き出すことができたのでこれで終わりにしようと思った。

だから、今更医療訴訟とか考えていないし、今はおっちゃんが毎日おっちゃんらしく生きてくれればそれだけでいいと思う。

きっと私と一緒にいるとおっちゃんは息苦しくなったり「い~~~!!こいつうざい~~~!!」ってなってるんだけど、それすらおっちゃんは楽しんでいるようにも見えて。どエムやな。

に、しても。あたしゃ本当に頑張ってたな。もちろんおっちゃんもがんばってたけどさ。認知症のじいちゃんとおみせとおっちゃんと。子どもたちが、おっちゃんのきょうだいがいろいろ心を寄せてくれたおかげで今がある。人って素敵やん♪

おばちゃん怒りまくりやけど、2年経っても(爆笑)

まだまだ続くけど入院編はこれで終わり♪お付き合いしてくださってありがとうございます。


この記事が参加している募集

#スキしてみて

526,955件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?