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【37日目】note千日回峰行  伝承

1点に集中すれば心に静けさがもたらされる。
外に気を逸らせば心が乱れる。
外への愛着を断てば心に静けさが戻る。<六祖壇経>


まだ、実家で暮らして居た頃は
よく祖母と話していました。

その中で田舎ならではと思われる

「地方のしきたり」が貴重な伝承文化だと感じたので

今回はここに残しておこうと思います。



「離れは母屋の高さを超えてはならぬ」


田舎には都会に比べ、比較的広大な土地がある為

多くの家の場合
「母屋」と呼ばれるメインの家と
「離れ」と呼ばれるサブの家の2つの居住空間があります。

日本建築における家屋の平均寿命は、約25年前後とされています。

背景には
建築法の改正や四季における木造建築の劣化速度などがありますが

戦後復興後、損壊した家の建て直しが進められ
現在では、単純計算上は第2次家屋寿命期が到来している事になります。

そんな中、私の実家の地域には
「母屋より高い離れを建ててはいけない」

という言い伝えがあります。


それを知ってか知らずか
離れを母屋より高く造ってしまった世帯がおりました。

結論から言ってしまうと
その御家庭は「旦那が早期に他界」しております。

しかもこれは1軒だけではありません。

偶然と言ってしまえば終わりですが。

ではなぜ
「母屋と離れの高さに関する言い伝え」が

祖母以前の先代から伝承されてきており
地域のお年寄り達が知っているのでしょうか。

元を辿れば答えが見えてくるのかもしれませんが

当時、幼いながらも
現代科学では証明できない力を感じた事は事実でした。

もし、離れの建設をお考えの方がいらっしゃいましたら

田舎の都市伝説程度ではありますが
ご参考にされてみてはいかがでしょうか。


2020年7月10日 24:52

1人では何もできないからこそ、人の助けが身に沁みます。