手術日
手術日が近づく。
きっと次男が教えてくれたんだ、だから絶対に大丈夫。
それだけを胸に入院へ。
出産以外で入院することになるなんて思ってなかった。
大部屋へ入院。涙が止まらない。怖いし心細いし…。
しくしくしくしく泣いてたら、同部屋の人がナースコール。
看護師さんが来て、どうしましたか?
『(小声)あっちの人泣いてます。大丈夫かな?って思って』
看護師さんがこっち来た!!!やばっ!!
大丈夫ですか?
何とか涙を止めて、大丈夫ですと答える。
スタスタと去っていってしまった。
お向かいの方ごめんなさい。心配てくれてありがとう。泣かないようにしないと。
執刀医登場
『甲状腺の数値が高いけど、いつ戻るかわからないから、明日やりましょう!!早いほうが絶対にいいし。』
………はい。よろしくお願いします。
手術日当日。
手術着に着替えさせられて、手術室へ。
台に乗って、麻酔をされながら、看護師さんの手を握って涙。何でこんな目に…なんでこんな目に…なんで…なんで…。怖い怖い怖いと思いながら…………。記憶がなくなる。
目が覚めたらICUにいた。
旦那がいた。大丈夫?と聞かれて
声ががっさがさでだ・い・じょ・う・ぶとだけ答えた。
後から聞いたけど、血圧がかなり下がっていて、不安定だったらしく当日翌日とICUにいた。
ドラマみたいに機械がピーピーピーって鳴って、人がバタバタバタと集まったり散ったりして、怖かった。本当に本当に本当に怖かった。
この1か月半で3度目の手術。本当によく頑張った、これで全部終わった。とりあえず生きてる。良かった。
病室へ戻ると執刀医がご飯食べろというから、頑張ってたべた。歩けというから、痛いけど歩いた。治るならなんだってやるよ!!
レントゲンを撮って、肺のふくらみが悪いらしく、なにやら、肺を固めるために液体を入れられるらしい(この辺ちょっとよくわからなかった)。
手術後からずっとついてた肺の管に糖を注入するらしい。痛くない治療と言われたけど、めちゃくちゃ痛くて痛くて泣いた。先生は痛いっていう人あんまりいないのにと言われたけど、痛くて、眠ると死ぬんじゃないかと思ってその日は眠れなかった。眠剤飲んでと言われたけど、怖いと断った。
ぼーっと、あぁ次男の新生児終わったな。全然楽しめなっかた。もう子供は産まないだろう、まぁ産めなくなったけど。だから新生児楽しみにしてたのに。
人の幸せ妬んでばかりだったからかな…。女の子が欲しかったなんて思ったりしたからかな。自分の間違い探しばかりしては、やっぱり泣く。
とにかく病室にいるときは涙しかでなかった。
退院したいのになかなかできないのにイライラ。帰りたい‥。もう二度と入院なんかするもんか!!
入院中に執刀医に
手術はうまくいきましたか?って聞いたら
わからない。腫瘍が肺から突き出ていた。と言われ目をそらされた。
えっ?どういうこと??先生早口すぎて言ってることがわからない。その言葉にひっかかりながら、とりあえず退院することができた。
この言葉また私をさらなる地獄へと連れて行く言葉だった。
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