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モノづくりにおいて大事なこと。

今回はSynamonのデザイナーの雨ノ宮さんにいろいろインタビューをした内容を書いてみました!!

まず雨ノ宮さんのご紹介から↓↓

雨ノ宮 一紀 KAZUKI AMENOMIYA
武蔵野美術大学を卒業、CGプロダクションにて「バイオハザード0」「ファイナルファンタジーXIII」などの作品にてゲームムービーのモデリングを経験。その他、劇場映画「デビルマン」「ヱヴァンゲリヲン新劇場版(序)」などの制作に関わり、「ファイナルファンタジーVII リメイク」ではアートディレクションを務める。また、大手遊技機メーカーで企画に10年携わり、多くの機種開発と特許出願を経験。さらに自身では彫刻をされていて、定期的にイベントなどに出展。Synamonではビジュアル・CGデザイン全般を担当。

いわゆる、つよつよの方です!!
そんなつよつよの雨ノ宮さんに「モノづくりにおいて大事なこと」についてインタビューし、私なりに解釈した内容をまとめました!

「何か」を信じてそこに突き進まないといけない

雨ノ宮さん:「何か」を信じてそこに突き進まないといけない。それは、やりきる力だよね。例えその「何か」に対しての見え方が変わったとしても、ちゃんと最後まで信じきってやりきれる状態じゃないといけないよね。

以前雨ノ宮さんは、「やると決めたら最低10年はやってみて」と言っていました。
実際にSynamonに入社する際にも「VRやるなら10年は続けてみないとわかんないよね」とおっしゃられて入社されました。マジで有言実行です笑

でも「10年も?!!」って思っちゃいますが、そのくらい何かを信じて突き進まないといけなくて、人って簡単に諦める原因を見つけては「向いてないんじゃないか」と思ってしまいます。仕事をやる上でも、最初はやる気だったものが、体調や環境、周りの誰かの意見などでやる気が無くなったりする、こんな状況ってまさに「見え方が変わった状態」ですよね。

例えそんな状況でも最後までやりきれるってゆうことを芯として持たないといけない。Synamonのバリューにも「想いを持ってやり抜く」ということばがあり、そのバリューを作った際に参考にしたGRIT(グリット)の本にも似たような話も載っていました。

またこの芯として持たないといけない部分は=変えちゃいけない部分で、その周りに徐々に変えていい部分があるような気がしました。
例えるならゴールデンサークルの様なイメージで、芯となる「Why」があってその周りに「How」「What」があり外側のほうがより変化していい部分。
私たちのようなクリエイターにとっては、Whyの部分に「何者になりたいか?」「何を極めたいのか?」があるのかも。

抽象的なイメージですが、雨ノ宮さんの話の裏にはそんなメッセージがこもっている気がしました!

そんな「見え方が変わってもやり抜くためのスタンス」の話がこのあと続きます!


モノを多面的に見えるかどうか?

雨ノ宮さん:「何か」の見え方が変わったりってゆうのは、例えばクライアントのオーダーであったり、自分が探求している最中に見え方が変わったりしても信じきってやらないといけない。そのためには物事を多面的に見れているかが重要。また自分が1つのモノしか信じれなくて、そこをこだわる・頑固になるのはちょっと邪魔になると思うんだよね。

私もたまに仕事で何かを作っている時に、それが自分的には凄く良いものだと思ってクライアントや上司に見せた時に「んー、こうじゃないんだよね」とか言われた際に、ちょっとムッとしたりして仕事のやる気が無くなってしまう瞬間があります。

そんな時に開発責任者の西口さんにも「プライドは邪魔になるよ」と言われたことがあり、自分が「コレだ!」って思った思い込みやプライドが邪魔をしてやる気を無くしていました。

また雨ノ宮さんが以前言っていた言葉で
「自分が一生懸命な時ほど盲目になる」
まさに、私はその時「盲目」でした。

盲目になっても、それに気づく事が重要

雨ノ宮さん:過去に自分が作ったモノとかを見ることってある?僕もたまに学生時代の彫刻とかを見た時に、当時は良いのができたな!って思っていたモノが今見ると「なんでこんなの作ったんだろう」って思ったり、はたまた完成しても腑に落ちずに出来たモノが何十年後かに見た時に「めちゃ良いのできたじゃん」と思ったりするときがあって、その気持ちは素直に受け止めなきゃいけないと思っていて、これって多面的に見るって事なんだよね。

自分がつくったものを、時間を置いてみることで見え方が変わったりすることは凄くよくありますよね、私も作ったものを1日置いて見返すと「あれ?これより、こっちの方がいいかも」と考えが変わってきたりします。
それが何十年後に見た時にはまた全然違う見え方になる。

また真剣になって探求しまくっていると集中してるその一点にしか焦点が当たらず視野が狭くなります。
でも雨ノ宮さんは「真剣にやっているほど視野が狭くなったりするのはしょうがなくて、それに気づけることが大事なんだよ」とおっしゃってました。

真剣に探求して盲目になって、また別の視点で見たりして
いろんな角度で見ることでしか、見えてこないこともある
そこで気づくことがある。これが大事なんだろうなと感じました。

またその視野の範囲ってゆうのが、自分の一つ上のとこぐらいまでしか気づけないんじゃないかとも思いました。7つの習慣の影響力の輪にも近い話かもですが、私は以下の画像のようなイメージを持ちました。

よく見えるのは自分の周りだけ、その視点でしか物事を捉えられずに多面的に見ることができません。だからいくら凄い人に凄い話を聞いても、凄いことにも気づけない。それに気づけるようになる為にいろんな見方をして気づけるようにならないと自分が正しいのか間違っているのかもわからないんじゃないかと思いました。

回り道しても無駄じゃない

雨ノ宮さん:その時自分が良いと思って信じていたことって、ちょっとした要因や見え方や考え方でコロコロ変わってしまう。それが多面的に見える時で、でもそーやって回り道をして目的やゴールに達したモノの方が、ストレートで来てるものよりもいいモノを作れる。

いろいろ模索して、多面的に見ることで時間はかかったりするかもしれないけど、確かにいいモノになったと自分自身が感じれる気がします!

これはアジャイル的な考え方にも似ている気がしました。
小さく失敗して、小さく気づいていく。
盲目になったことに気づいてまた改善していく。大事ですね!

雨ノ宮さん:頭を柔らかくしたいよね。
頭柔らかかったら、信じていた「何か」の見え方が変わってもやり続けられるし、意固地になったりプライドが邪魔していたら、「自分がやっていた事は無駄だったんじゃないか?」って思っちゃうけど、頭柔らかかったら「無駄じゃなかった」って思えるでしょ?笑

固まった思い込みやプライドなどは無くして、頭を柔らかく物事を多面的に見えるようにすることで、自分の気持ちもコントロールして、モノづくりに対して最後まで信じてやりきれるようにならないとですね!

モノをつくる人は、奇跡を生み出している

雨ノ宮さん:ホントね、鉛筆で書いたものとかがダイヤ以上のモノになる瞬間があるんだよ!奇跡が起こるの!笑 いや頭おかしいと思うけど、本当で!一種の錯覚だと思うんだけど、本当にやりこむと自分が創ったモノに生命が宿ることが本当にあるんだよね。
だからね、デザイナーの人たちは、自分達が奇跡を生み出してると思って欲しいんだ。奇跡を生み出してるって想いながらデザインをして欲しい!

最後にこんな素敵な言葉を本気になって言える雨ノ宮さんはマジですごい!と感じました。私はまだその領域に到底いけていないので、お話してくださった数パーセントしか理解できていないな(盲目状態)と思いました笑
たまに自分が何か作っているときに、ゾーンに入る瞬間とか、完成したときになんだかたまらなく凄いものできたと思えるそんな瞬間の何百倍の感覚なんだろうな笑

雨ノ宮さんは「デザイナーの人は奇跡を生み出していると思って、もっと自信を持って欲しい」とおっしゃられていて、私もその瞬間とても励みになりました!

もっとモノをつくる時には、探求し、多面的に見えるように意識をして
いっぱい気づけるようになって、奇跡を生み出せれるように頑張りたいと思います!!!




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