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オープンな仕事。

 家の五軒くらい隣に古民家を改築したカフェがある。コロナでしばらくはテイクアウトのみだったが最近は店でも飲めるようになった。大学生中心でやっているらしい。豆は全国から焙煎したものを取り寄せたり、オーナーの地元の物産を置いたり、野菜が売っていたりと今時な感じ。夕方散歩がてらコーヒーを飲みに行った。店の奥を上がったところにテーブルが並んでいてそこで飲めるようになっている。元々民家なので小上がり上がった、居間を改造した感じだ。数組の先客がすでにいる。住宅地の裏でも結構入ってるんだと関心していると割とみなさんお若い。のんびりとコーヒーを飲ませていただく。どこどこで焙煎したなになにですって聞いたけどすぐ忘れてしまったがなかなか美味しい。みんなコ・ワーキング的に使っているようで割と騒々しい。携帯を見ていて周りに気がつかなかったけれど、改めて見てみると、数組がネットワークでミーティングしている。数人でブックPCを囲んでzoomらしきものでミーティングしている。驚いたのは一人でテレカンしている子もみんなヘッドセットをしていないことだ。全員のミーティング相手の声がまる聴こえ。なので会話の内容もダダ漏れ状態。みんがそうなのでそりゃ騒がしい。みんなPCのマイクとスピーカーとカメラでそのままミーティングをしている。そこに通りがかりのおばさま3名が「あらこんなとこにお店あるのね。」と入店しコーヒーを飲み始めた。おばさま等も会話にご熱心で、そこにテレカンしている人たちの会話で店内はカオス状態。隣のテーブルではコーヒービジネスのスタートアップの打ち合わせ、反対側では女子学生が面接?的なものを受けている。相手にも周りの声が聞こえるだろうし良いのかなとおじさんは思ってしまうが、もしかしたら今はこういうやり方が当たり前なのかもしれない。家では私が居間で電話しているだけで、ZOOM授業を受けられない!と子供に怒られるけどこの店はまったく自由。私が携帯で電話してても大丈夫そう。静かな住宅街のカフェがこんなになっていたとはびっくりするが、誰も気にしていないのでいいのだろう。

 ふと、以前出張で大阪に行ったときのことを思い出した。関空から難波までの南海電車に乗ったのだが、途中の駅に止まるたび客が増えだんだん車内はカオス状態になっていった。その車内は私以外の乗客全員が携帯電話で会話をしていたのだ。一瞬ここ日本?と思ったのを今でも鮮明に覚えている。誇張じゃなく私が乗った車両の客、そんなに混んでいなかったから30人くらいかと思うが本当に全員電話していた。なんか電話をしていない私はルール違反をしているかのような。車内アナウンスでは車内での電話は控える協力を求めていたが一切誰も聞いていない。それも大きな声でみんなよく喋る。声が大きいので会話が聞こえてしまうのだが、またそれが結構面白い。面白いのだけれども、、個人情報ダダ漏れ。平和だなぁとミナミに着いてすぐ飲みに行ったのを思い出す。今日のカフェでは一見お洒落な若者が意識高い系の会話や、企業のミーティングをしていたけれど、やってることはほぼ同じ。そうやってなんでもオープンに聞かせてしまうことを気にしないのが今の流れなのか、それとも文京区の南海電車化が始まっているのか。それはわからないが、会社でこれやってたらOUTだろうなとも思う、でもおばちゃん等の会話と投資家や協業者とのミーティング内容がmixされ、BGMのように流れるこのカフェを私は結構気に入っている。

 でもなんかそういったスターアップの会話を俺って仕事してます感を出すためにわざと聞かせてるんじゃないかと思っちゃうんだけど、娘に性格ワル!と怒られるのでそれは言わないようにしておく。

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ありがとうございます、稚拙な文章ですが楽しんでいただけたら嬉しいです
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広告やアート、とかなんでも作るという仕事と分野の違う人々を繋ぐ通訳的な仕事をしております。
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