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【NYのロシアンコミュニティ】ニューヨークにいながらロシアを感じられるスーパーマーケット in ブルックリン

こんにちは。ハピネコ(@happyneconyc)です。

ニューヨークには世界中から移民が集まっているので、地区によってそれぞれのコミュニティーが出来ており、特にブルックリンとクイーンズにはいろいろな国のコミュニティーがあります。

例えば、クイーンズのフラッシングはマンハッタンよりもはるかに大きなチャイナタウンがあり、同じくクイーンズのジャクソンハイツにはインド人の方々が多く住んでいます。

そして今回ご紹介するのが、ブルックリンのブライトンビーチにあるロシアン・コミュニティにあるスーパーマーケット。夫がロシア人なので、時々ロシア料理に使う食材を買いに行きます。店内はロシア語であふれ、ニューヨークにいることを忘れるほど。アメリカ系のスーパーでは見かけない食材やお菓子も多く、ロシアの食文化を体験できます。

ニューヨークの観光地をめぐる旅も楽しいですが、2回目以降にはこういったコミュニティーを体験してみるのもニューヨークならではなのでオススメです!


ロシアの食材ならここ!Net Cost Market ネットコスト・マーケット

ニューヨークのブルックリン区にあるブライトンビーチ周辺(下地図の赤丸)はロシアからの移民の方たちが多く住んでいます。マンハッタンのダウンタウンからでも地下鉄で1時間ちょっとかかる少し遠い場所にあります。

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そこにあるのがロシアン・スーパーマーケットのNet Cost(ネット・コスト)。夫は料理が得意で、時々ロシア料理も作ってくれるのですが、その材料を買いに行きます。

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スーパーの正面は小さく見えますが、奥がかなり広ーいスーパーマーケットです。ブルックリンには6店舗ありますが、いつも行くのはSheepshead Bay の店舗で、大きくて買い物しやすいです。クイーンズ区、NYのお隣ニュージャージー州にもいくつか店舗があります。

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店内はロシアの方がほとんどで、私が行く時はアジア系の方がいつもいないので、ちょっと目立ちます。店内放送もロシア語が多く、ニューヨークにいることを忘れそうになります。

ロシアの食文化では柿が人気だそうです。冬になると柿がたくさん売られていて、女性達が触って品定めしていました。日本語の柿の品種が書いてあったけど忘れてしまった・・・。

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ぱっと見はよくあるスーパーマーケットですが、よくよく見ると日本人には珍しい食材があります。上写真右の方には鴨レバーのパテ的なものがたくさん並んでいました。


■ ロシアのお惣菜や漬物(野菜のピクルス)がたくさん

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アメリカのスーパーではよく見られる、重さで金額が決まるお惣菜やサラダのコーナー。しかしここでは種類がかなり異なります。お惣菜をみると食文化がすごくよくわかりますね。面白いです。

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ロシアの食文化ではピクルスは日本の漬物と同じような存在。アメリカのピクルスと違ってビネガーを使わずに塩だけで漬けています。手前に見えるのはなんとスイカ。その後ろにはりんごがあります。ちょっと味が想像できないですね。って、せっかくなので次回は買ってみます。

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こちらはトマトのピクルス。隣はオリーブ。よくサラダに入れるのはオリーブオイルに浸かっていますが、こちらも他のピクルスと同じく塩のようですね。

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こちらはキャベツの千切りをピクルスにしたもの。私はこれが大好きです。箸休めに食べると止まらなくなります。クランベリーの実も一緒に入っていて、味のアクセントになっています。

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イエロー+ピンクなお惣菜は、ヘリング・サラダという、マリネしたニシンとビーツ、茹で卵のサラダ。これはお正月などのイベント時によく出されます。最初は魚のサラダ?とびっくりしたのですが、ビーツの土臭さとニシンのしょっぱさがとても合う!私は大好きです。(義母が作ってくれます)

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こちらはジョージア(旧グルジア)のイルメニとアジャルリ。チーズのピザです。ロシアでもよく食べられているそうです。濃厚なチーズとバターで日本人も絶対好きな味だと思います。

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イクラやスモークサーモンのコーナー。イクラはロシア語でもイクラで、じつはロシアから日本に来た言葉だそうです。キャビア・レッド、レッド・キャビアと言ったりもします。このコーナーは高価なものが多いので、その場で支払いを済ませます。

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こちらはロシアの水餃子、ペリメニ。このお店ではチキン、仔牛、ポークなどがあります。茹でた後サワークリームをつけて食べます。

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ちなみにペリメニは皮から手作りすると、もちもちして中がジューシーでとっても美味しいです。上の写真は夫が作りました。左が茹でたペリメニ、右はボルシチです。


■ ロシアではチーズやサワークリームも欠かせない食材

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ロシアの食文化にはサワークリームが欠かせません。日本にいた時はサワークリームといえばプリングルスのフレーバーでしか食べたことがありませんでしたが、ロシア文化ではボルシチにも入れたり、ロシア餃子のペリメニにもつけたり、あとで出てくるスィルニキにもつけて食べます。

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こちらはトバロークというカッテージチーズ。夫はこれでスィルニキというロシアの小さなケーキを作ってくれます。

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スィルニキはトバロークと小麦粉、砂糖を混ぜてバターで焼いたもので、ロシア版のお焼きみたいな感じです。甘すぎず、さっぱりしたスイーツで、サワークリームやジャムなどと一緒に食べます。上の写真は夫が作ったスィルニキです。

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こちらはケフィールの棚。飲むヨーグルトみたいなもの。かなりの種類があります。洗練されていないパッケージデザイン(失礼!)がいい雰囲気を出しています。


■ ロシアでも蕎麦を食べます

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こちらは蕎麦の棚。クリーム色の穀物は粟(あわ)。粟は牛乳と砂糖と一緒に煮て食べたりします。

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蕎麦といってもこちらは蕎麦の実。夫は炊飯器で炊いてバターを混ぜて食べています。初めは苦手でしたが、慣れてくると美味しく感じてきました。日本のお蕎麦と違って満腹感があります。


■ スイーツが豊富

ロシア文化では食事の後に紅茶を飲みます。紅茶だけで飲むことは少なく、必ずと言っていいほどスイーツと一緒に楽しみます。そのため、スーパーのスイーツセクションはかなり充実しています。

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こちらはチョコレートやウエファース、キャラメルの棚。量り売りです。なんだか小さい時の駄菓子屋みたいでワクワクします。

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チョコレートなどのパッケージはこんなかんじです。なぜか四角のパッケージは無く、両端がピョコッと出ていてボートのような形をしています。パッケージデザインがロシアらしくて可愛いです。牛のデザインのものはキャラメル。

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こちらはウエファースのセクション。かなりの種類があります。

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上はプリャニクというジンジャーブレッドに似たお菓子。中にはコンデンスミルクだったり、アプリコットだったりとたくさんの味があります。紅茶がないと口の中がパサパサになります。

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こちらはジャムの棚。ジャムよりももっと濃いプリザーブも多く、ストロベリー、ラズベリー、ブルーベリー、フィグなどたくさんの種類があります。

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これはアイスセクションの冷凍庫にあるチーズ(トバローク)で作られたスイーツ。シンプルなバニラ味から、レーズン、アプリコット、チョコレートコーティングなどの味があります。レーズンが大のお気に入りです!ニューヨークチーズケーキが好き人ならハマる味だと思います。

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アイスもたくさん。真っ赤なアイスはその名もCCCP(ソビエト連邦)!赤いアイスもその隣の四角いアイスも美味しいです。ちゃんとロシアで作られているとのことです。


ロシアンスーパーマーケット Net Costの場所

Netcost Market
608 Sheepshead Bay Rd, Brooklyn, NY 11224
営業時間:9:00〜22:00 / 定休日なし


まとめ

ニューヨークに住んでいるとあらゆる国の文化に出会います。食は特にその国の文化を垣間見れるので、自分の世界が広がります。

日本とは隣の国なのにあまり知られていないロシアの食文化ですが、ニューヨークに来たついでにちょっと体験してみてはいかがでしょうか。

来年モスクワに旅行の予定なので、その後にはリアルなロシアの記事をかけたらなと思っています!

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