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この世界で平等なのは唯一【死】だけ

今日は質問を頂きました『僕の心は、今、深い恋の泥沼にはまり込んでいます、隣のクラスにいる彼女のことが、頭から離れないのです。話した事は全くなく廊下ですれ違うだけなのですが、とても可愛いく、学校で一番くらいの美人です。噂では、芸能事務所に所属してるらしく、本当にモデルのような子で、いつも彼女の事ばかり考えてしまい、何も手につかず、毎日眠れない日々を送っています、僕のような平凡で何の取柄もない男が、彼女みたいな美人と付き合えるのは夢のまた夢、このまま諦めよう、この世界はワンネスで、彼女とも本当は繋がっていて一つなんだと、自分に言い聞かせてみても、気持ちは強まるばかりで、話したい、知りたい、付き合いたいという思いが、日増しに強くなっていきます。毎日がこんなにも辛くて、心がずっと重いままで…この泥沼から一歩も前に進めずにいる自分が苦しくて…何かいい方法、彼女と心を通わせるきっかけがあれば...こんな自分はいったいどうしたらいいですか?(ケンジ・17歳)』

人の体はエネルギーに満ちている。
特に君のような10代で細胞分裂の活発な若者なら、
性的エネルギーは広大なもの。

いくら人が恋に落ちると、
理性をつかさどる脳の前頭前野がオフになり
脳内でフェニルエチルアミンと言うが物質が作られるので、
今、ケンジ君の体は、その影響を受けてそうなってるんですよ…
などとといったところで今の君には全く無理。
君はもう、君自身の生体に宿ってるエモーショナルなエネルギーを放出するしかないのだ。

なぜかというと、ここに質問する前に、
もう君の中で答えが出てるのが文面から読み取れるから… ^^) 
君の中では、このまま、自分の気持ちに蓋をして、
時間とともにフェイドアウトしょうとする選択肢はもってないのが分かる。あとは誰かに後押しがほしいだけ、勇気という後押しが…。

残念ながらケンジ君、君はもう彼女にフラレルのを覚悟で、
自分の気持ちを告白するしかないのだ(笑)
それもSNSとかではなく,彼女に対してストレートに告白する事。
彼女が右利きなら、
彼女の右脳に君の想いが届く様に、彼女の左目を見つめながら(^^♪
自分の思いのたけを左耳から話す。
それくらいおもっいきりやらないといけない。

僕も同じような頃、好きになった人に告って失恋し、
しばらく傷を負った経験がある。
もちろん君と同じように、すぐには勇気が出なかった、
レディオヘッドの「クリープ」のような日々が何日も続いたってわけ。

結局その気持ちを後押ししたのは、大好きだった祖母の死だった。
祖母の葬儀の時、
昨日まで元気だった祖母があっけなく死んだ事にショックをうけ、
人は死ぬんだ、どんな人でも死ぬんだ。必ず死んでしまうんだ。
この苦い【死】という現実が初めて僕の上に大きくのしかかってきた。

そして自分もいつかは死ぬんでしまうんだという思いが駆け巡り、
自分が死ぬ時の事を想像してみた。
その瞬間、絶対に死ぬ時にだけは後悔はしたくないと思ったのだ。

そして次の日、彼女に告った。

見事にフラレた。

でも不思議な事に案外フラレてもスッキリしたのだ、
何か清々しい気持ちになった。
自分の中のエモーショナルなエネルギーを放出したので、
今までの様に悪夢にうなされながら、
行き場を失って悶々とすることが減っていった。

ケンジ君、
地球上80億人の人に唯一共通しているのはいつか皆死ぬという事、
これだけだよ。
顔、容姿、肌の色、国、言葉、年収、みんなちがうけど、
唯一平等なのが死だけ。死だけはみんなに平等にやって来る。

今、タワーマンションでジャグジーにつかりながら、
シャンパンを飲んでる社長さんでも、
アマゾンの奥地でハンモックで昼寝してる先住民でも、
チベットの山寺で瞑想しているお坊さんでも、
みんな死ぬ。僕も、君も大好きな彼女も、みんな死ぬ。
地球上から全員いなくなる。この真実。

僕はそれ以来、物事に悩んだ時には、
その悩み事に【死】という変数を入れ、そこから逆算するクセがついた。

人生ははかない、はかないが故にかけがえがない、ゆえに素晴らしい。
だから本当にやりたい事をやらなきゃ。
特に君のような10代では、望むままにやってみて、
充実したものにしようとしないと…。

希望に満ちて、チャレンジして傷つき、
そこから学んでまた失敗してまた立ち上がる…
そしてまた傷つき気付いてゆく。
トライ&エラーの繰り返しで、それを通り越して、
スピリチュアルとかワンネスとかに体験的に行き着くならいいんだけど、
頭でっかちになって、言葉だけ、
知識だけで自分を言いくるめようとしても、
頭はだませても、体はだませないよ。
心身一如。
自分自身の心と体が一致する事をしないと。
それが、最も純粋で真実の人生を生きる秘訣。

結局、魂には嘘をつけないのなら、
自分を突き動かす衝動に正直にならないとね。

たとえ結果がどうであれ、
その勇気ある行動は、
君の人生をより豊かなものに変えてくれたって事に、必ず気付くよ。


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