心を扱う先生たちへのお願い
言葉には、魂が宿る
いわゆる言霊
本当にそれは、あると思うのです。
ある団体の講演会を聞かせて頂いた時
ある有名なK先生が、心を病んでいる患者さんについてお話しされていました。
その際、話をすることでほとんど解決に向かうとおっしゃって
話をしてくれなければ解決に向かう一歩にならない。
話をしてくれない患者さんが変わらなければ…みたいなことを講演されていました。
その時、わたしは大変
違和感を覚えました。
確かに、話をすることが解決に向かうことは間違いないのです。
ですが、それができないから心を病んでしまったのです。
そして、K先生のおっしゃるように心を開くことができる患者さんは
まだ世界を、先生を、人を、信じて希望を見ているのです。
わたしは、臨床心理士、公認心理師と名乗る方3名と
精神科の医師4名とお話しさせていただいた機会があります。
人生でとても苦しかった時期と自分が変わるために自分と向き合いたかったからです。その際、信じられリスペクトできた先生は2名でした。
そんな先生方に出会えたことに感謝しています。
それを忘れず、以下に悲しかった言葉を書きます。
カウンセラーのある先生が
わたしの開示した話について登場人物のことを
『ありえない。人じゃない、鬼だ!』
と表現されました。
その時、わたしは自分がどんなにおかしな状況か気づいてないというか、自分と向き合いすぎて自分を責めることは出来ても、相手を大切に思いすぎてこの現実を受け入れることができないことに苦しみ続けた先の自己開示だったので、もちろん鬼だとおもうこともできず、冷静に『はい。辛かったです。でも自分は、悪くないから、死なない。生きようと決めました。』と話、その後の数々のしんどかった話を伝えました。
すべてを伝える前に
それら対し、先生の方が感情が抑えられなくなり、寄り添ってくれたのだと今ならわかります。わたしも大人ですし。
ですが、わたしはそこでまだ冷静な受け答えをしたのです。
なぜなら、その感情はとっくに自分の中で向き合ってきて、それでも世界を信じたかったし、愛したかったし、理解したかったから苦しんでいたのです。
そのわたしに対して先生が、
『生きてるから、辛いんですよ。死んだらこんなに辛い思いはしなくて良かった。』
『変な意味じゃなくて…。』とおかしな返答をされたんです。
わかりますか?
どれだけ言ってはいけない言葉が含まれているか…。
今思うと、へんなマウントに感じられます。
先生も人なのでそういこともあると思います。
ただ、あの時のわたしは、口を開くことが最大の勇気だったので
『辛かったね。』
『もう、いいよ。』
『頑張ったね。』
『もう大丈夫だよ。』
だけで良かったのです。
その後もう一度だけ、お付き合いでカウンセリングを受けましたが
もちろん通い続けることはありませんでした。
あの印象は強すぎました。
もう先生方にお世話になることもないくらい元気になりましたが、
時々、疲れたなぁー辛いなぁーという日には、そのフレーズが
『こんにちは』するので言霊の威力をヒシヒシと感じます。
先生方は、みんなを救える希望です。
どうか、口を開きたくても開けない患者さんの胸の奥には
自尊心のために話せないという子や大人ばかりではなく
自分を置き去りにした先の深い愛ゆえに
口を開くことができない子や優しすぎる大人がいるということを
どうぞ、知っていてください。
どうかこの思いが届きますように。
かみさま
よろしくお願いします。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?