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エコーチャンバーから抜け出す方法

インターネット上では、アルゴリズムを用いた個別対応(パーソナライズ)が当たり前のように行われています。

Twitter や Facebook など SNS の広告や、Amazon のお勧め商品、cakes やnote のお勧め記事もそうでしょうね。こちらの閲覧履歴や購買履歴をもとにパーソナライズされたスマホ画面やパソコン画面を、1人ひとりが見ているということです。

画一化された画面を全員が見せられるより、素晴らしいことですよね。

ですが、物事にはどうしてもプラス面とマイナス面があります。
閲覧履歴をもとにパーソナライズされると、たとえば陰謀論がお好みの人はその系統の記事がどんどん表示されたり勧められたりするので、物の見方がどんどん強化されてしまう。
ご存じかもしれませんが、エコーチャンバー現象と申します。

また、私は Amazon で電子書籍をときどき買っています。
そして、購入後に表示されるのは「この本を買った人は、こういう本も買っています」という、ハンバーガーにポテトを追加するようなお勧めなんですね。マーケティング的には、もちろん正しい。

ですが、私が書籍に対して本当に望んでいるのは、モノの見方を拡げていくことです。同じような系統のなかでグルグル回っていても、モノの見方は拡がっていきません。

以前に東京で暮らしていた時は、徒歩圏内にそこそこの規模の書店が2つありました。まるで散歩みたいに書店をふらふら歩いて、ふと注意を引く本を手に取ってみる。ぱらぱらとページをめくって、ピンときたらその本を買って読む。
偶然とカンに頼って、知識やモノの見方を拡げていました。

(一昨年に神奈川県の南のほうに引越して、近くに書店が無くて少し困っております・・)

また、各分野で尊敬できる人をフォローしたり有料メルマガを購読したりして、その人が読んだ本に挑戦する方法もありますね。

アルゴリズムのお勧めを待つのではなく(物理的に)足を踏み出して偶然と出合う、ときには自腹を切って情報を集めてみる。

とどまっていてエコーチャンバーに包囲されてしまうより、一歩でも動いて包囲の外に出てしまう。少し手間はかかるものの、そのほうがかえって安全だと思いますが、いかがでしょう?

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