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ガッビーン!!な出来事。

私は、noteを書くのが楽しい。
お金がもらえるわけでもないのに、命の時間を使ってやってしまう。
私って、こんなに文章を書くことが好きだったのか。

調子に乗った私は、「もしかしたら向いてるかも♪」と、2月頃、軽〜い気持ちで「エッセイのコンテストとかってあるのかな〜?」と検索してみた。

すると、

あるではないか!

奇跡的なタイミングで、ドンピシャなコンテストが!!  

文芸社の✨【十人十色大賞】

本当に、こんな感じで輝いて見えた!

〝自身の人生や、家族の歴史をテーマにした広義の自分史・半生記を募集”と書いてある。

ちょうど、人生を振り返るフェーズに来ていた私。
noteでも、「人生の棚卸し」というタイトルで投稿したりしていた。

これを見て、運命を感じてしまった私は、チャレンジすると心に決め、興奮気味に夫に宣言した。

締め切り日は、2024年5月31日。
書き始めたのは、2024年2月29日。

2月29日は、4年に一度のうるう年で、夫の誕生日、そして夫婦で運営する、アウトドア系ガレージブランド【0229】のブランド名の由来にもなっている。
この意味のある日に、自分の人生を振り返るエッセイを書き始めることになったのは、狙ったわけではなく、本当に偶然だった。

「私が一番集中できるのは朝だ!」と、毎朝5時に起きて、家族が起きてくるまでの約1時間半を執筆に当てた。 
5月に入り、締め切りが迫ってくると、休日に夫に子ども達を連れ出してもらい、1人で家で集中して書いた。
私が、1人で図書館に出向いて書いたりすることもあった。 
私は、パソコンの扱いには不慣れなので、まずは、紙のノートにざっくりとまとめた文章を、iPhoneのiテキストというアプリを利用し、執筆をしていた。

執筆していると、異常なまでに時間の進みが早く、余裕で5、6時間経っている。
「もう少しやりたい」と思いながらも、右手が痛過ぎて、やむ無く辞めた日もある。

加筆、修正したのを、上書きし忘れたことに気付いた時は、また同じように書ける自信がなく、心が折れてしまい、しばらく放心状態でできない日が続いた。

45歳、いろいろありまくりな人生を振り返って、エッセイにまとめるのは、容易なことではなかった。
辛い過去と向き合うことは、精神的にもキツく、書きながら涙が溢れることもしばしば。

そんなこんなで、納得の行く文章になるまで、推敲を繰り返し、どうせなら、私の誕生日である、5月29日に送ろう!と最後の追い込みをかけて、約25,000文字の渾身のエッセイを送信した。

「はぁ〜、終わった‥」

なんとも言えない、やり切った感。

長編部門の最優秀賞を取ると、本が出版がされ、賞金30万円が手に入るらしい。
口では、「さすがに初めての応募で、賞が取れるなんて思ってないよ〜」なんて言いながらも、「家族旅行はどこへ行こうかな♪」なんて考えてワクワクしてみたり。
もちろん、賞金30万円が手に入ったら嬉しいが、それ以上に、自分のエッセイが本になって出版されたらと想像するだけで、トキメキ感が半端ない。

しかし、結果が出るのはまだまだ先の8月末‥。
毎日、夢中になって書いていたエッセイを書き終え、達成感と同時に訪れたのは、喪失感なのか?燃え尽き症候群ってやつ?
いや、単なる疲労だった説が有力だが、
それぐらい全力を出し切った。

しばらくは何にもしたくない、
やる気の起きない日々が続いた。

そんな日々が5日ほど続いたある日、深夜1時過ぎに尿意で目覚めた。
トイレに行き、布団に戻り、何気なくスマホを見ると、父からLINEが届いている。

「母が集中治療室(ICU)に入ることになった。」という内容だった。
母は約一年前から、間質性肺炎などで入退院を繰り返していたが、ICUに入ったとなると、いよいよか‥
ほぼ思考停止状態で、不要なメールを削除しようとメールBOXを見ると、
【文芸社】の文字が‥
んっ?【岐阜文芸社】!?

こんな時に、ガッビーンという、オノマトペが頭に自然に浮かんでくるのは、
中年の証拠だろうか?
Z世代なら、こんな時、どんなオノマトペが頭に浮かぶの?

東京の文芸社に送らなければいけないのに、岐阜の文芸社に誤送信していた。

info@bungeisya.co.jp⇨❌
info@bungeisha.co.jp⇨⭕️

わざわざ、岐阜の文芸社の方が教えてくださったのだ。
だが、時すでに遅し。
締め切り日を過ぎていた。

半分寝ぼけた頭の中は真っ白に。

少し経つと、
ぐるぐるぐるぐる🌀
なんとかならないかと考え始める

答えは出ない‥

母がICU、
渾身のエッセイを誤送信

なかなかエグいのが同時に来たな‥
結局、一睡もできずに朝を迎えたが、
心の整理はなんとかついた。

母の件は、辛いが現実を受け止めるしかできない。

エッセイ誤送信の方は、受け入れるのに時間がかかったが、文芸社の他のコンテストで、
「Reライフ文学賞」というものがあったことを思い出した。
締切は、2024年10月31日。

募集内容をザックリまとめると、
「第二の人生に巻き起こる「家族」の物語、人生後半戦を懸命に生きる人たちの奮闘記を募ります。」となっている。
まさに私は今、人生後半戦を奮闘中だ。

もちろん、加筆修正は必要だが、こっちでもいける!

もし、岐阜文芸社の方が、メールを下さらなかったら、私は今も無事に応募できたと思っているだろう。
そして、8月末の結果をソワソワしながら待っていたかもしれない。

岐阜文芸社の方には、謝罪とお礼のメールを送った。
本当に感謝している。

ガッビーン‼️と頭の中で鳴り響き、一瞬でドン底まで突き落とされた夜だったが、意外と早く気持ちを立て直すことができた。 

「少しずつでもいいから、前を向いて進もう」

3ヶ月以上、コンテスト応募用のエッセイに集中していたので、noteには全く投稿できていなかったが、やっぱりnoteを書くのはワクワクする。
書きたいことが後から後から湧いてくる。
時間がいくらあっても足りない!

私は先月46歳になった。

67歳の母は今、集中治療室のベッドで、自分の人生を振り返って、「幸せな人生だった」と思えているのだろうか。

私は今、

書く人】になる

という、新たな夢を持っている。

私が書いたエッセイや文章を読んだ人に、共感や気付き、生きるヒント、時にはクスッと笑えるユーモアや、癒しを与えたい。

それは、たくさんの経験を積んだ、今の私だから出来ることだと言い切れる。

やりたいことが明確になった今、立ち止まっている時間はない。


とにかく、進もう。

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